14.風景 ページ14
大野side
何日か目の朝
目覚めて、くあーっとあくびをすれば
冷たい空気が口の中を満たす。
隣を見れば、翔くんと雅紀のベッドはもう既に空で
今日も俺が1番お寝坊だなぁと苦笑いする。
朝の空気の中に混ざっている美味しそうな匂いが鼻をくすぐって、今朝も雅紀が朝ごはんを作ってるのがわかった。
「おはよぉ…」
リビングへと向かい、まだ回らない口調でキッチンに立つ雅紀に挨拶すると
キラキラしてぱっちりした元気な瞳と俺の瞳が重なった。
「リーダー！おはよ！」
雅紀はいつでも元気だ。
若草色のエプロンがよく似合ってる。
彼が初めてこの家に来た時、俺があげたもの。
それまでは俺が作ってたんだけど、雅紀は料理をしたいというので一任したんだ。
そんなことを思い出して、ふふっと笑うと雅紀が不思議そうにこっちを見た。
「なに笑ってんの？リーダー」
「ふふ、何でもないよ。」
へーんなのーと言いながら、料理を進めていく雅紀。
そこに、翔くんが姿を見せた。
その手にはコンビニの袋が握られている。
「あ、智くんおはよー。」
「おはよぉ、翔くん」
翔くんは、 はい、雅紀買ってきたよ〜と
袋から缶詰やら何やらをたくさん出した。
「ありがとう、翔ちゃん！」
雅紀がコンロに向き直り料理を再開するのを見つつ、翔くんがこっちに来た。
「雅紀にお使い頼まれてさ…ピザパンを作るんだってのにコーンとかベーコンがないっていうから…」
やれやれと言った様子で翔くんが俺の隣に腰掛ける。
それでも目は笑ってるのは、どんなに忘れ物をしても、雅紀がこの後美味しいご飯を作ってくれるとわかってるからだ。
「雅紀らしいじゃん。」
俺もそう言って笑って、ご飯が出来上がるのをおとなしく待った。
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くろねこ(プロフ) - 優子さん» ここまでお読みいただきありがとうございます！毎回感想を頂けて嬉しいです*\(^o^)/*また次の章もお読みくださると嬉しいです！ (2016年1月1日 21時) (
レス) id: ac080df625 (このIDを非表示/違反報告)
優子 - 読みました。翔君大丈夫かな？心配だよ。 (2016年1月1日 20時) (レス) id: 059e629431 (このIDを非表示/違反報告)
優子 - 読みました。智君に知られたら大丈夫かな？すぐにばれそうだね。続きが気になります。 (2016年1月1日 13時) (レス) id: 059e629431 (このIDを非表示/違反報告)
くろねこ(プロフ) - 優子さん» 翔くんのピンチを救った雅紀くん。ずいぶんシリアスな展開になりましたなぁ（他人事）笑 (2016年1月1日 12時) (レス) id: ac080df625 (このIDを非表示/違反報告)
優子 - 読みました。翔君ピンチだよ。気になります。 (2016年1月1日 7時) (レス) id: 059e629431 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：くろねこ
| 作成日時：2015年12月18日 21時
