2.朝のコーヒー ページ2
相葉side
「うぅ…んっ」
ぼんやりした意識がだんだんとはっきりしてくる。
目が覚めてもしばらくつぶっていた目を
あくびをしながら開いた。
隣の2個のベッドはもう既に空で
それを視界に捉えた俺は、あれ、と思った。
翔ちゃんが俺より朝が早いのはいつものことだけど
リーダーが俺より早いのは滅多にないから。
…まあ、時にはこういうこともあるよね。
俺は特に気にせずに、ベッドから出て布団を整えた。
「う〜っ…さぁむ…」
冷たい部屋の空気に、思わずブルっと体を震わせる。
本当のところはもうちょっと寝ていたいけど
あまり遅くまで寝てると翔ちゃんが怒るからなぁ…
それに、朝ごはんを作るのは俺の仕事
俺が寝坊したら2人には申し訳ないしね。
…
寝室のカーテンは、おそらく翔ちゃんが起きた時に開けたのだろう。
窓が結露して曇っているところから
今日も寒いのがわかった。
「あれ、雨が降ってる…」
窓に近づくと、かすかに雨音が聞こえる。
息が白くなって窓に張り付いた。
「寒いのに、こんな日によく出掛けるよなぁ…」
冷たい空気に身を縮こませながら、俺は寝室を出た。
…
リビングに入ると、コーヒーのいい香りがした。
これも、いつものこと。
「おはよう、雅紀」
ソファに座った翔ちゃんが新聞から目を離して
俺に挨拶した。
彼の目の前のテーブルにあるマグカップからは
いい香りの湯気が漂っている。
「翔ちゃん、おはよ！
今から朝ごはん作るね〜」
若草色のエプロンを腰に巻いてキッチンに向かう。
…
この光景が、俺にとっての1日の始まりなんだ。
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くろねこ(プロフ) - 優子さん» ここまでお読みいただきありがとうございます！毎回感想を頂けて嬉しいです*\(^o^)/*また次の章もお読みくださると嬉しいです！ (2016年1月1日 21時) (
レス) id: ac080df625 (このIDを非表示/違反報告)
優子 - 読みました。翔君大丈夫かな？心配だよ。 (2016年1月1日 20時) (レス) id: 059e629431 (このIDを非表示/違反報告)
優子 - 読みました。智君に知られたら大丈夫かな？すぐにばれそうだね。続きが気になります。 (2016年1月1日 13時) (レス) id: 059e629431 (このIDを非表示/違反報告)
くろねこ(プロフ) - 優子さん» 翔くんのピンチを救った雅紀くん。ずいぶんシリアスな展開になりましたなぁ（他人事）笑 (2016年1月1日 12時) (レス) id: ac080df625 (このIDを非表示/違反報告)
優子 - 読みました。翔君ピンチだよ。気になります。 (2016年1月1日 7時) (レス) id: 059e629431 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：くろねこ
| 作成日時：2015年12月18日 21時
