【キ/ヨ】あなたに出逢えて…【短編集】 (ページ42)

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想いよ届け2 ページ42

「ああっ…私の落ちちゃった…」

『よっしゃ！！俺の勝ち！！』

結果、私の方が先に落ちてしまって負けてしまった。

「それで、キヨのお願いって？」

私がそう言うと、キヨはゆっくりと深呼吸をして言った。

『俺と付き合って欲しい』

「え…」

『俺、ずっとAのことが好きだった。もしかしたらAから見たら俺のことなんてただの友達かもしれない。だけど…』

私はキヨが言い終わる前に、思わず声が出てしまった。

「そんなことない！！私もキヨのこと好きだった。だから私キヨのことただの友達だなんて思ってない。今の関係崩れるの怖くてずっとキヨに言えなかったの…」

『俺も今の関係崩れるの怖かった。だけど今、Aの気持ち聞けたから良かった。俺と付き合ってくれませんか…？』

「こんな私でよければ、よろしくお願いします」

そう言って、私たちはついに恋人同士になった。そして、キヨはゆっくりと私を抱き締めた。
そんな私たちを綺麗な月が見守っていた。