I'm a fool of love for you

＊ ページ15

またやってきた月曜日
なぜ毎週月曜日が来るんだろう
しかも今日は雨
しかもガチ告白されてから初めて会うからどんな顔したらいいのか分かんない


ぎゅうぎゅうのエレベーターからなんとか脱出して歩いていると

「A」

振り返るとめちゃくちゃ笑顔のバーノンが居た

「お、おはよう」

「おはよう」

輝く笑顔だ
発光している

何か用事があるわけでもないらしく彼は立ち止まって挨拶すると行ってしまった
行く先同じなのに

「それにしてもめちゃくちゃ笑顔だったな…」



デスクに向かうと当然先に着いていたバーノンがこっちを見て


「おはよう」

またとびきりの笑顔で言った

「おはよう 2回目だね？」

「挨拶は何回してもいい」

…そうだね、うん


雨のせいで今日は早めに来たからまだオフィスの人はまばら
バッグから荷物を出していると

「え？」

バーノンの声がした

「どうしたの？」

さっきまでの超絶笑顔は消え失せ真顔のバーノンが私の手をとる

「わっ」

掴んだ左手をよく見て裏返してみたり、右手も同じように点検している


あ


「指輪がな「ちょ、ちょっと待って落ち着いて」」

私は思わずバーノンの口を押さえる

バーノンは不満げな顔で私を見て

同じフロアの先輩はあいつらまた何かやってるな という目で私たちを見た


「ちょっとこっちで話そう」

バーノンを引っ張って会議室に連行する

誰もいないことを確認してドアを閉めると


「なんで指輪つけてないの」

「つけないよ！急に薬指でダイヤ光らせてたら噂話の餌食だよ！」

「でも受け取ってくれたじゃん」

「受け取ったからっていつでもつけるわけではないよ 会社ではいつも通りにしよう」

「やだ」

明らかに拗ねてますと言う表情をするバーノン

「それに私たち付き合ってはないよね？」

バーノンが私のこと好きなだけだよね？
私好きって言ってないよ

「付き合っては…な、い、けど いづれ結婚するじゃん」

「…」

「俺のこと好きになったら結婚するって一昨日言ってた」

「そんなこと言ったっけ！？」

言ってなくない？そんな記憶ございませんが？！

「Aがシュアヒョンって誰ぇぇ」

「え、今のモノマネ？馬鹿にしてる？」

「って叫んだ後に俺のこと好きになったら結婚してねって言ったらわかったからちょっと待ってって」

あ、あぁ
言った気がする
確かに言ったよ
でもそれはあまりにもあなたがしつこくてですね、今 静かにしてくれっていう意味の方であってですね


はぁ…

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