禁酒7日目 ページ7
「まず確認したいんだけど、どこまで覚えてるの？」
注文して店員さんが去った後、イ・チャンさんはまずこの質問をしてきた
「仕事が終わってメッセージを見るまであなたの名前もわかってませんでした」
「うん」
「えと、私昨日は会社の飲み会でこのお店に来てたんです
15人くらい居たので広い部屋に通されてそこで飲んでました」
「うん」
彼は腕を組みながら真剣な表情で私の話を聞いてる
「いい雰囲気のお店だから少し緊張してたんですけど、隣の部屋からも楽しそうな声が聞こえてきて個室だしあんまり気にすることないのかなと思ったら楽しくなちゃって」
「うん」
私の供述をとても真剣に聞いている
頭の中で調書でもとってるのかも
「昨日やっと大きなプロジェクトが終わって、それの打ち上げだったんです
だから余計楽しくて ご飯も美味しいしつい調子に乗って…」
「それで？」
隣の席でソアオンにが楽しそうに本日のデザートが描かれた
メニューを見せてくれた光景が浮かぶ
「えと、デザート！
デザートを選んでって言われて
それで私 ブリュレを選んだと思うです」
えっと、それで確か…
自然と下がっていく視線
「それから…お手洗いに行ったと思います
でも確かではなくて」
すみません
そう言おうとしたらドアがノックされた
店員さんが飲み物や料理を運んできてくれて
話は一時中断
うわぁ美味しそう
あ、これ昨日も食べたやつだ
ってばか
しっかりしなさいキム・A
あなたは今弁明中なのよ
「失礼いたします」
店員さんはそっとドアを閉めて去ると
イ・チャンさんが口を開いた
「ブリュレに合わせるお酒は白ワインを選んだんじゃない？」
「え？」
時が止まった
えと、確かにそうだったかも？
このお店は料理とお酒のマリアージュ？を楽しむコンセプトらしくて
料理ごとにおすすめのお酒がいくつかあって
「なんでそれを…」
「A、さんは俺とどうやって出会ったと思ってる？」
「私が酔っ払って絡んだんじゃないんですか？」
「う〜ん」
なんかソワソワし出したイ・チャンさん
何？
この人今から何を言おうとしてるの
「どっちかと言うと俺から絡んだ、かな」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1094人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「SEVENTEEN」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
豆大福(プロフ) - おかゆさん» ありがとうございます。誰かの心に残れたならこれほど嬉しいことはありません。ふと思い出した時、楽しんでもらえたらと思います。 (2023年4月20日 20時) (
レス) id: 2da8b065f2 (このIDを非表示/違反報告)
おかゆ(プロフ) - これは…とてもいいお話すぎて何度も読み返す未来が見えますありがとうございました😭 (2023年4月10日 19時) (レス) @page50 id: 851d6ff985 (このIDを非表示/違反報告)
豆大福(プロフ) - Rilさん» コメントありがとうございます〜！そんな風に思っていただけて嬉しいです。完結までお付き合いいただきありがとうございました(^ ^) (2022年8月16日 9時) (レス) id: 7e629dccaf (このIDを非表示/違反報告)
豆大福(プロフ) - 赤福食べたいさん» ちょっとYHにしちゃいました(･･;)笑 完結まで楽しんで頂ければ嬉しいです (2022年8月16日 9時) (レス) id: 7e629dccaf (このIDを非表示/違反報告)
Ril(プロフ) - いつもこのお話を楽しみに開くくらい大好きな作品です😭 今まで読んできたディノちゃんのお話の中で一番どタイプでずっとドキドキして拗らせるくらいにはキュンキュンでした、、、素敵な作品ありがとうございます（ ; ; ） (2022年8月15日 17時) (レス) @page48 id: 1959c42e71 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：豆大福 | 作成日時：2022年6月10日 20時
