2杯目 ページ50
しあわせのあさ
ルームサービスを頼む前にシャワーを浴びることにした
床に散らばってシワになったドレスやジャケットに悲鳴をあげて拾い集めながらAがバスルームに歩いて行った
朝の光に照らされてまるでAから光が放たれてるみたいだった
ほんのりピンクに色付いたまるい頬をそっとなでる
少し開いた口が色っぽくて 昨夜を少し思い出してしまった
なんて少し前のことを思い出していると聞こえてきた悲鳴
急いで駆けつける
「どうしたの！？」
「これ、なに！！？」
自分の首元を指差しながら赤い顔で訴えてくるA
なんだ、それか
「びっくりした、なんかあったのかと思ったじゃん」
「なんかあるじゃん！！なにこれ！？」
「なにって、ネックレスだよ」
「そうだけど、これ私のじゃない」
「Aのだよ」
「こんなの買った覚えない」
「俺はあるよ」
「チャニにはあっても私にはないものな〜んだ！」
「そのネックレス買った記憶？」
「大正解！」
「やった！ご褒美のキスお願いします」
「そこに座ってください」
とぼけたおしたら押せるかと思ったけどAの圧力に負けた
「はい…」
床に正座してAを見上げる
完全に尻にしかれてる
「チャニがドレスくれた時私がなんて言ったか覚えてる？」
「ありがとう？」
「言ったね」
「素敵？」
「それから？」
「…高価なものはだめ」
「だよね？たった100日の記念にいくら使うつもり？人生あとどれだけあると思ってるの？」
「それは、この先もずっと一緒にいてくれるってこと？」
なんか俺に都合のいい話？
Aはしまったというような顔をして顔をもっと赤くした
「俺はAのものだけど、Aも俺のものだから いつもつけててね 会社でもつけて」
俺って結構独占欲強いみたい
「もう！」
ぷりぷり怒ってるところもかわいい
「でも、ありがと 大切にします」
こうやって気持ちをちゃんと受け取ってくれるとこも好き
ネックレスに触れながら笑う君はダイヤの輝きにも負けない
これから先の長い人生 ずっとその笑顔を隣で見ていたいんだって 君に話すのはまだ早いかな
．
終わり
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豆大福(プロフ) - おかゆさん» ありがとうございます。誰かの心に残れたならこれほど嬉しいことはありません。ふと思い出した時、楽しんでもらえたらと思います。 (2023年4月20日 20時) (
レス) id: 2da8b065f2 (このIDを非表示/違反報告)
おかゆ(プロフ) - これは…とてもいいお話すぎて何度も読み返す未来が見えますありがとうございました😭 (2023年4月10日 19時) (レス) @page50 id: 851d6ff985 (このIDを非表示/違反報告)
豆大福(プロフ) - Rilさん» コメントありがとうございます〜！そんな風に思っていただけて嬉しいです。完結までお付き合いいただきありがとうございました(^ ^) (2022年8月16日 9時) (レス) id: 7e629dccaf (このIDを非表示/違反報告)
豆大福(プロフ) - 赤福食べたいさん» ちょっとYHにしちゃいました(･･;)笑 完結まで楽しんで頂ければ嬉しいです (2022年8月16日 9時) (レス) id: 7e629dccaf (このIDを非表示/違反報告)
Ril(プロフ) - いつもこのお話を楽しみに開くくらい大好きな作品です😭 今まで読んできたディノちゃんのお話の中で一番どタイプでずっとドキドキして拗らせるくらいにはキュンキュンでした、、、素敵な作品ありがとうございます（ ; ; ） (2022年8月15日 17時) (レス) @page48 id: 1959c42e71 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：豆大福 | 作成日時：2022年6月10日 20時
