ソ ル ト 図 鑑

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『 あ、あのさ… 』









ちょっと聞くの怖いけど


勇気を絞って聞いてみることにした。









『 ……なんで行き倒れてたの？ 』









「 ……Aは知らなくていいの、よし、寝よっと 」









玲於には何か秘密があるの？


私はただただ、そう思うことしかできなかった。









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朝、なんかガチャガチャしててうるさいな


って目が覚めた。


キッチンに行くと、玲於がエプロン姿でご飯作ってた。









『 ………ふふっ 』



「 あのさ、朝起きてから不気味な笑い、やめてくんね 」



『 だって、玲於がエプロン姿って 笑 』









うん、キャラじゃない。


しかもさ今時の男子高校生だよ？


それでもまだ、神対応で王子様系の子なら分かるじゃん。


玲於は……









「 悪かったな、神対応で王子様系の子じゃなくて 」



『 えっ、』



「 早くご飯食べんぞ。あ、その前にブッサイクな頭どうにかして来て 」



『 …………玲於のバカっ！⁄⁄⁄ 』









そういや、玲於ってこの後どうするんだろ…


またどこかに行って、行き倒れるつもり？









『 ……ね、玲於これからどうするの 』



「 んー、金貯めて行き倒れるまでどっか行く、てきな 」









そんなの、ほぼホームレスになります


って言ってるもんじゃん。


しかも高校生だよ？


夢、いっぱい見る時期だよ？









『 じゃさ、私の家住まない？ 』









なんて言葉を発してた。









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