其の漆 ページ8
明るい声色が無一郎さんを呼ぶ。
知り合いだろう、この機会に離れよう。
「えっと…甘露寺さん。」
「覚えてくれたのね!(戸惑った姿も可愛い((キュン)」
不思議な髪の色だな。
まだ僕には気付いていないらしい。
丁度いい、此処を去ろう。
_時任無一郎______________
甘露寺さんは名前を覚えていた事が相当嬉しかったみたい。
流石に何度も顔を合わせているのに忘れるなんて事は僕でも中々無い。
「此処のみたらし団子とっても美味しいのよ!時透君にも一つあげる!」
僕は差し出されたみたらし団子を受け取った。
「ありがとう。」
「それより聞いて!?最近隊員が一杯逮捕されちゃってるだって!!怖いわね、私捕まりたく無いわ!」
「へぇ…まぁ理屈は合ってるもんね。」
「そうだけどね、捕まえてる人が藍色の髪色で、空色の石の耳飾り何ですって!」
時透君も気を付けてね!と食い気味に言われる。
其れに関しては大丈夫だ。
其の容姿に心当たりがあるから。
「その人なら此処に居るよ。」
「え!?嘘、何処、藍色の髪色は何処にも見ないわ!」
「本当だよ、今も此処に、」
A、と口にする前に出した手は空を切った。
「あれ?」
「時透君、何処?!」
机の下に隠れた甘露寺さんが僕の様子を覗き込む。
「…やっぱり居なかったかも。ごめんなさい。」
「そうなの?良かった〜、私まだ捕まりたくないもの!」
何処行ったんだろ、A。
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お塩(プロフ) - いおりさん» ありがとうございます。そう言って貰えると嬉しいです(*´˘`*) (2019年12月29日 13時) (レス) id: b8a6ee6ea6 (このIDを非表示/違反報告)
いおり - すごい面白い、、、。続きが気になります。これからもお体に気をつけて更新頑張っていただければと思います。 (2019年12月29日 13時) (レス) id: bce55b4438 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:お塩 | 作成日時:2019年9月9日 11時