俺の主 へし切長谷部side ２ ページ41
あいつ、いつの間にあんなものを･･･!?
主を庇うために走り出そうとするも、
金縛りにあったかのように、体が動かない。
このままでは主が･･･！
バチッ
主の手前で、男の手が弾かれる。
神無「愚かですね。
霊力の格が違うと言ったばかりでしょう？
量産型の呪符を弾くのなんて、造作もないことです。」
俺は呆気に取られてしまった。
なんだ、あの霊力は。
反則なんじゃないのか？
あれだけ強いのなら、俺達が守る必要などないのではないか？
一瞬、考えては、思ってはいけないことが脳裏を過ぎる。
俺がその考えを振り切ろうとし、主から目を離した時、男がこちらに気がついた。
モブ「こうなったら･･･!!」
男がこちらに向かってくる。
手に持っている呪符からは嫌な気が漂っている。
神無「私の目の前で、そんなことしようとしても無駄ですよ？
その符、捨ててくださいますか？穢らわしい。」
口調こそ疑問系だが、男の喉元には符が突き付けられている。
神無「大方、その隷属の呪符でうちの子を連れていこうとしたんだと思いますが･･･
私の目の前で、そんなこと許すと思いますか？」
モブ「な、なんなんだ貴様･･･!!
何でそんなこと･･･
た、ただの霊力が優れているだけの小娘に、なんでそんなことが出来るんだ!!
後ろ盾がある訳でもないのに!!」
男が醜く吠える。
神無「負け犬程よく吠えるとはよく言ったものですね。
なぜ、でしたか？
私は幼い頃から陰陽師として育てられたんです。
親に甘やかされて、修行をサボって、親の七光りで威張り腐って好き勝手やっているあなた達とは格が違うんですよ。」
主は嘲笑を浮かべている。
だが、何処か引きつっている。
神無「あ、それと１つ。
あの子達は私が顕現した、私のもの。
あの子達を傷付けていいのは私だけなの。
三下が出しゃばるな。」
モブ「ひっ･･････!!」
主の顔は影になって見ることが出来なかったが、男の反応から見るにかなり怒っているのだろう。
神無「もう私に近づかないで。
あの子達にも近づかないで。」
モブ「わ、分かった。わかりました！」
主の手の中に有った符が燃え、新しい字が刻まれる。
主はそれを男の首に貼る。
神無「復唱して。
『私は金輪際、神無の本丸の者に近付かず、手も出さないと神の御名に誓います。』」
モブ「わ、『私は金輪際、神無の本丸の者に近付かず、手も出さないと神の御名に誓います。』」
文字数
俺の主 へし切長谷部side３→←俺の主 へし切長谷部side
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 454人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「刀剣乱舞」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ユーユ - 審神者ちゃんが可愛い！まぁ、政府がクズだけど…これからも、応援します。頑張ってください! (2017年12月29日 1時) (
レス) id: 4f8f173553 (このIDを非表示/違反報告)
湖@清光可愛い鯰尾君可愛い亀ちゃん大好き！！！ - 面白過ぎて一話から一気にお風呂ターイムまで読んじゃいました！！！更新頑張って下さい！応援して居ります！！！青江からです！どうぞ！青「凄く良かったよ？あ、小説の事だよ？ふふふっ応援してるからね？」だそうです！では、さようなら。青「じゃあね。」 (2017年12月26日 16時) (レス) id: 073b3b6cdc (このIDを非表示/違反報告)
彩斗(プロフ) - 面白くていっきに読んじゃいました！更新頑張ってください！ (2017年12月26日 12時) (レス) id: a1d8c37296 (このIDを非表示/違反報告)
蒼月 - 面白いです！更新頑張って下さい川ωΦ (2017年12月25日 18時) (レス) id: 21fc62fd0e (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：腹ぺこカボチャ | 作成日時：2017年11月29日 2時
