甘えることと頼る事 ４ ページ30
小夜左文字side
宗三兄様は重傷一歩手前の中傷。
足を怪我して動くことが出来ない。
籠の鳥なんだから、動けなくても何も問題は無いと言っていたけれど、それとこれとは話が違うと思う。
江雪兄様はレア太刀だから、出陣したことも、遠征に行ったこともない。
争いは嫌いだから良いのだと言っていたけれど、流石に軟禁状態は違うと思う。
僕も傷はあるけれど、大した怪我じゃない。
ただ、昨日あるじに殴られた頬だけがズキズキと痛む。
今までも、短刀はちょっとしたことで殴られることは少なくなかった。
僕だって、殴られることは昨日が初めてじゃない。
でも、気になることがある。
僕は知ってる。
あるじは右利きなのにいつも左手で殴ること。
必ず平手なこと。
僕らを殴ったあとに、自分も殴られたような表情を一瞬見せること。
殴られた僕らよりも殴ったあるじの方が苦しそうに顔を歪めること。
今剣や粟田口の子達は気づいていないのかあるじに対していい感情を見せない。
それどころか怯えているようにも思う。
確かに、あるじが持っている神気は僕ら刀剣男士よりもずっと格が高く強いもので、恐怖を憶えるのも無理はない。
けど、僕には分かる。
微かだけど、黒い澱みを感じた。
復讐を･･･望む心がある。
復讐を望んでる。自覚していなくても、確実にあるじの心の中にある。
また確認する為に、僕は審神者部屋に向かう。
黒い澱みを感じ取れたのは1度だけ。
その復讐を望む心が僕の勘違いでないのなら、僕は力になりたい。
あるじは、悪い人じゃないはずなんだ。
そうじゃなければ、復讐心を自覚できないほどまで抑えることなんて出来ないはずなんだ。
何度も何度も審神者部屋に足を運んでいるけれど、いつもは結界が張ってあって、気を察することも姿を覗き見ることも出来ない。
けど、今日は結界が張っていなかった。
中の様子を探ってみると、今まで本丸に居なかった刀剣がいる。
どうやら、あるじと話しているみたいだ。
神無「にっかりさんがそういうのなら、私の身の上話からしましょうか。」
僕は知ってしまった。
あるじはやっぱり本当は優しいんだってこと。
･･･復讐を望む心が少なからずあること。
途中、相手の刀剣･･･にっかり青江が小声になったせいで聞こえなかった部分もあったけど、
あるじが僕の主になったから、関係ないなんてことは無いことにはすごく同意できた。
に「君も、そう思うだろう？」
どうやら、バレていたらしい。
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ユーユ - 審神者ちゃんが可愛い！まぁ、政府がクズだけど…これからも、応援します。頑張ってください! (2017年12月29日 1時) (
レス) id: 4f8f173553 (このIDを非表示/違反報告)
湖@清光可愛い鯰尾君可愛い亀ちゃん大好き！！！ - 面白過ぎて一話から一気にお風呂ターイムまで読んじゃいました！！！更新頑張って下さい！応援して居ります！！！青江からです！どうぞ！青「凄く良かったよ？あ、小説の事だよ？ふふふっ応援してるからね？」だそうです！では、さようなら。青「じゃあね。」 (2017年12月26日 16時) (レス) id: 073b3b6cdc (このIDを非表示/違反報告)
彩斗(プロフ) - 面白くていっきに読んじゃいました！更新頑張ってください！ (2017年12月26日 12時) (レス) id: a1d8c37296 (このIDを非表示/違反報告)
蒼月 - 面白いです！更新頑張って下さい川ωΦ (2017年12月25日 18時) (レス) id: 21fc62fd0e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：腹ぺこカボチャ | 作成日時：2017年11月29日 2時
