過去編 審神者 ４ ページ26
叫んだ瞬間、景色が割れた。
私を覆っていた神気が瞬く間に消え、冷たい空気が頬を撫でる。
空は高く、空に散りばめられた星はまるで砂金のようだった。
初めて見た。結界の中は常に昼だった。
「綺麗･･･。」
こん「そうでしょう？外の世界はこんなにも綺麗なのですよ。」
管狐の言葉を聞いて我に返る。
「あ･･･！お父さん!?お母さん!?」
社の中に駆け込む。
しかしそこには両親の姿はなく、踏み荒らされた陣があった。
そこに立っているのは黒服の人達。
そして気付いてしまった。
掠れていてよく見えなくなっているものの、その陣は強力な結界の類であること、
そして、その結界の中には強力な分、破られると術者自身に大きな代償を請求するものがあることを。
政府「神無様。閉じ込められて、大変だったことでしょう･･･。
我々が保護に参りました。」
「私は･･･何も大変じゃなかったし、辛くもなかった。」
政府「あぁ、おいたわしい･･･。感覚が麻痺してしまわれているのですね。
さぁ、参りましょう。」
黒服の人達が私をさりげなく囲み、逃げ出さないようにしている。
それも、手には拘束するための札を持っている。
隠してはいるみたいだけれど、ツクヨミ様に鍛えてもらった私にはバレバレだ。
政府「貴方様には世界を救っていただきたい。」
とても嫌だとは言えない雰囲気だ。
言っても間違いなく拘束されるだろう。
「具体的に、何をするんですか？」
政府「審神者なるものになって頂きたいのです。
刀剣男士を指揮して、歴史を変えようとする者達を倒していただきたい。」
「刀剣男士とはなんですか？」
政府「刀剣の付喪神です。彼らを纏めて指揮を執ってほしいのです。」
付喪神は妖怪にも、神様にも分類される。
しかし、刀剣というと神聖なものとして扱われることも多いために、神様という扱いになるらしい。
その彼らを使役し、上に立てと言っているのだ。
確実に黒だろう。
私が答えに渋っていると、黒服の人達が私に札を使った。
(しまった･･･！)
途端に体が痺れ、動けなくなる。
政府「どうか手荒な真似をお許し下さい神無様。」
この年齢の子供なら、とりあえずヨイショしておけばなんとでもなるとでも思っているのだろうか？
それから私は政府まで連れていかれ、審神者の見習いを3年間させられ、本丸を持つことになってしまった。
そして、私はブラック本丸を目指すことにした。
☆☆☆☆
過去編一区切りです。
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ユーユ - 審神者ちゃんが可愛い！まぁ、政府がクズだけど…これからも、応援します。頑張ってください! (2017年12月29日 1時) (
レス) id: 4f8f173553 (このIDを非表示/違反報告)
湖@清光可愛い鯰尾君可愛い亀ちゃん大好き！！！ - 面白過ぎて一話から一気にお風呂ターイムまで読んじゃいました！！！更新頑張って下さい！応援して居ります！！！青江からです！どうぞ！青「凄く良かったよ？あ、小説の事だよ？ふふふっ応援してるからね？」だそうです！では、さようなら。青「じゃあね。」 (2017年12月26日 16時) (レス) id: 073b3b6cdc (このIDを非表示/違反報告)
彩斗(プロフ) - 面白くていっきに読んじゃいました！更新頑張ってください！ (2017年12月26日 12時) (レス) id: a1d8c37296 (このIDを非表示/違反報告)
蒼月 - 面白いです！更新頑張って下さい川ωΦ (2017年12月25日 18時) (レス) id: 21fc62fd0e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：腹ぺこカボチャ | 作成日時：2017年11月29日 2時
