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「おにーちゃん、あそこいきたい」
「おう、」
子供は遊ぶのが大好きらしい。
蓮くんが行きたいと言ったのは、遊び場みたいな所だ。
本当はすぐ両親に伝えなければいけないのだが、蓮くんがこの状況を楽しんでしまっている。
少し時間をおいて蓮くんが元気になってきたら伝えようと考えた。
.
「蓮っ!」
「?・・・!パパ、ママ!」
準備が出来たところで、蓮くんの両親と思われる男女が必死な形相でやってきた。
心配そうな顔がみるみる安心に変わっていく。
「おにーちゃんと、おねーちゃんがあそんでくれたの」
蓮くんに指を指されハッとする。
両親の目はこちらに向いていた。
「ありがとうございます。ご迷惑をおかけしました・・・」
『いえいえ。見つかって良かったです』
本当にありがとうございました、と深くお辞儀をされる。
こういうのはいつになってもなれないと思う。
「ばいばい、おにーちゃん、おねーちゃん」
『ばいばい』
「またね」
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涼宮美桜 - このお話すっごく好きです!これからも更新頑張ってください!応援してます!! (2019年4月8日 22時) (レス) id: 67fa9efd8d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:そると | 作成日時:2019年3月16日 0時