検索窓
今日:2 hit、昨日:1 hit、合計:9,474 hit

12 ページ12

気付いたときには走り出していて…
キレイな女優さんやスタイル抜群のモデルさんに
それから女の子みたいな顔したアイドルの男の子、キラキラした笑顔を振り撒く女の子のアイドル達…とにかく
住む世界の違う人たち全員に時々ぶつかって謝りながら、人の波間を掻き分けて進む私の真正面に立っていたのは
ヒチョルさんだった。


ヒチョルさんは、ここにいるキラキラした人たちと同じ場所に立っていて
焦って先を急ぐ私を大きな目でジッと見てる。

でも今、はっきり分かった気がする。

「A?どうした…どこ行くの。」

キュヒョン―、

やっぱり、、

私の居場所は、ここじゃないみたい―。



コツコツと響くハイヒールの音が遠ざかっていくのが気になって―、
会場の外へチラチラと視線を動かす私にヒチョルさんが近づいて覗き込む。

「ウニョクとシウォンはどこ?
一緒に行こう。」

ヒチョルさんに掴まれかけた手を、咄嗟にサッと後ろに引っ込めてしまった。

その瞬間、少しサイズの大きかった指輪がするりと外れて、小さな音を立てながら転がっていく―。

あー…、

バカだな、私。
本当に。

少し恥じらいながら、夜空のヘリでヒチョルさんがくれた指輪。
それは私の指よりも大きくて、ブカブカだった。
今度は一緒にこの指輪を買った店に行って、サイズを直そうねって…
さっき約束したばかりなのに―、

「…ごめんなさい、ヒチョルさん。」

「いや、サイズを間違った俺が悪かったよ。」

「私、、本当に…ごめんなさい。」

どこかに転げて行ってしまった指輪を目で追うヒチョルさんを残して会場を飛び出した。







「おい!!そこの詐欺師ちょっと待て!
おめぇ今すぐキュヒョンの金を返すっぺ!!
あんなにいい男を騙しやがって…、おめぇただじゃおかねぇかんな!」




綺麗に結い上げられた女優の髪を引っ掴んだときに、ちらりと横目に見えたのは
私を追い掛けてきて、目を見開くヒチョルオッパの顔だった。

13.最終章→←11.回顧編



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.3/10 (42 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
286人がお気に入り
設定タグ:superjunior , K-POP , キュヒョン   
作品ジャンル:タレント
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名: | 作成日時:2017年12月2日 20時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。