ゆうやけ荘 (ページ7)

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7話ページ7

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ひーくんから財布を受け取り忘れたけど、
まぁなんとか3人のお金で事足りた

涼太「皆お金持っててよかった」
亮平「あとでちゃんと請求しようね、あ、翔太レシート持ってる？」
翔太「ばっちり！」
涼太「翔太、後ろ向きで歩いたら危な…あ、」
翔太「わっ、！」

言ったそばからスーツを着たお堅めの人とぶつかってしまった

翔太「わ、ごめんなさい！！！！」
男「いえ、私の方こそ申し訳ありません」

男の人の手から何か紙が落ちた

涼太「あの、これ、落としましたよ」
男「あぁ、ありがとうございます。」
亮平「……人探し…？誘拐？」

紙の内容を見た亮平がそう呟いた

男「探している人がおりますので、それでは失礼致します。」

そう言って男は走り去ってしまった

翔太「今の人、めっちゃ焦ってたけど、誘拐って、最近は物騒だな、な、亮平」
亮平「………」
涼太「亮平…？どうした？」
亮平「や、その……俺、今皆が居なくなっちゃったらどうしようって…思って、もし誰かが誘拐されて、俺達がバラバラになっちゃったら、どうしようって……」
翔太「亮平……」
亮平「ははっ、馬鹿げてるよね、こんな話。だけどあり得ない話じゃないでしょ？いつかはバラバラになっちゃうのかな、なんて、ちょっと、怖くなっただけ………、ごめん、白けさせて」
涼太「…俺もバラバラになるのヤダよ」
亮平「涼太」
涼太「あんなに人見知りだった亮平とここまで仲良くなれたんだもん、勿体無いでしょ？」
翔太「俺も！！バラバラになるとか考えたくない！！！バラバラになんてならねーよ、ずっと俺達は一緒だよ、」
亮平「……うん、ありがとう涼太、翔太」
涼太「ま、亮平のお兄ちゃんだからね、一応」
亮平「うん」
翔太「ほら！早く帰ろ！！アイス溶けちゃうから！！！」
亮平「うん！！」

不安になっても俺達なら助け合っていけるから、
だってここはそういう場所でしょ？

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