ゆうやけ荘 (ページ12)

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ある日の夕焼けページ12

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あれは8年前のことだった
まだこのゆうやけ荘には
滝沢くんがいて

翔太「ただいまー！」
滝沢「おかえり」
照「遅かったね」
涼太「帰り道に夕陽が綺麗で、見てたら遅くなった！」
照「夕陽か、」
滝沢「確かに綺麗だね」
翔太「ふふん！そうだろ〜！」
滝沢「じゃあ明日は晴れだな」
翔、涼「なんでー？」
滝沢「雲って、風に乗って西から流れてくるんだよ。だから夕陽が綺麗ってことは西の空が綺麗ってこと、だから次の日は晴れやすいんだよ」
翔太「へーーー！！よく分かんないけど分かった！」
涼太「全然ダメじゃん」
滝沢「…どうしようもなく寂しい気持ちになった時、夕陽見たいな〜って思うことない？」
照「え？」
滝沢「皆にはまだ分からねぇか」
照「子供扱いすんなよ〜」
滝沢「まだまだ皆なんて子供だよ」

康二「たっだいまーー！！」
翔太「お帰り康二…って」
滝沢「どうしたの、その子」

康二の後ろにぴったりとくっついた男の子がいた。

康二「あぁ、拾ってん！！！」
照「え」
康二「なんかな、公園にずっと1人でおったからなぁ、、、滝沢くんも照にぃも俺のこと拾ってくれたやろ？やから、俺も拾ってん！あかんかった？」
照「こうじ…」
滝沢「君、名前は…？」
男の子「…………れん。」
滝沢「れん、って言うのか、今は？一人なの？」
蓮「……うん、」
滝沢「寂しいか？」
蓮「………………ううん。」
滝沢「寂しいなら寂しいってちゃんと言っていいんだぞ。」
蓮「…さ、みしい…」
滝沢「そっか、俺は滝沢、よろしくなれん。」
蓮「え…？」
照「俺は照、んで連れてきたのが康二な」
康二「よろしゅう！！」
翔太「俺翔太！そいつは涼太！あとふっかと亮平がいる！」
涼太「よろしく」
蓮「え、でも…、でも…！」
康二「さっきな、蓮にお兄ちゃんって呼ばれてん！」
翔太「まじか！俺も亮平にお兄ちゃんって呼ばせよ〜」
涼太「時間かかりそうだねそれ」
滝沢「まぁ、あんまり構えなくていいから」
蓮「…」
滝沢「蓮、これからこのゆうやけ荘が蓮の家だよ」
蓮「…………うん…！」

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