6.喰って下さい ページ6
黒「コス…プレイヤー…?」
童「なぁに?それ」
猗「聞いたことのない名だな」
『じゃ、じゃあ、本物……』
どこかでまたチーンという効果音が鳴りそうだ。
たまに、夢に彼らが出てくるだけでその日は最高気分のA。
それが、叶わぬ夢とされていた現実世界に来ること・逆トリップが叶っているのだから。
噂でしか逆トリップなんて知らないのに。
…もしかしたらのもし、プロのコスプレイヤーさんなのかもしれない。
なんで来たかはわからないけど。
再度確認のためか、Aは黒死牟の辺りをクルリと見回した。
『被り物の気配無し。
Am○zon購入の気配無し。
6つの目はしっかり動いている…
…信じられない!
本物なんだ!!』
嬉しいんだか、驚いてんだか自分でもわからないA。
そしてその調子のまま、嘆くように言った。
『あぁ、神は舞い降りた…。
どうぞ私でもよければ喰って下さい…』
「「「は?」」」
『短い16という生涯でしたが、初めて生まれてきてよかったと思いました…
鬼は人を喰べるんでしょ?本物なんだから。』
鬼3人は、ポカーンと呆気にとられたまま。
自ら喰ってくれなんて言う人、きっと聞いた事がないだろう。
やがて猗窩座がAにたずねてきた。
猗「お前、本物本物と言っているがどういう事なんだ?
そして何故鬼を知っている?」
『………あー』
この質問、黒死牟や童磨もかなり気になっていたらしく耳を傾けている。
答えにも困る。
まさか、漫画に出てるんだ!なんて言えない。
漫画を知らないし、信じてもらえないと思うから。
それでも他に台詞が思いつかず、Aは本当の事を打ち明けた。
『……………….........................という訳なんです。』
黒「…」
童「それは俺でも信じられないな!」
『だよねー。』
猗「…そもそも漫画とは何なのだ?」
『猗窩座さん、何回も言ってるじゃない。』
やっぱり信じてもらえなかった。
というか、猗窩座はこれで7度目ぐらいであろうか、漫画というものをたずねてくる。
『まぁ、私としてはとっても嬉しいんだけどね!』
童「それは良かったね。」
『うん!
だから私を喰べて下さい』
童「うーん、そこにたどり着く過程がわからないかな!」
ニコニコ言う童磨には喰べる気が無さそうだとAは、思った。
それは他の鬼からも同様に感じられた。
いや、何故…?
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シンヤ(プロフ) - 続きとても楽しみにしています。 (2021年12月12日 1時) (レス) id: 42d6be6a70 (このIDを非表示/違反報告)
ケチャップ - エレキギターで時空を超えた… (2019年11月21日 18時) (レス) id: 7bf493a5f5 (このIDを非表示/違反報告)
ショウ - エレキギター 無惨様はキャラ崩壊wwwwww (2019年10月20日 19時) (レス) id: 038cd1b127 (このIDを非表示/違反報告)
ポン太 - 鳴女さんうっかりwなんか可愛いww (2019年10月5日 19時) (レス) id: 6845f547ea (このIDを非表示/違反報告)
灰斗くん - エレキギター.......草 (2019年9月29日 23時) (レス) id: 70c0107070 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:葉枝 | 作成日時:2019年9月24日 0時