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「今日で、そうですね…。3日目ほどでしょうか?」
「…っ!!」
ずっと座っていた長めのソファーに巨大なウツボ1体が近付いてくる気配を暗闇の中に感じる
私の顔を見下ろしながらピタリと正解を当てるその手腕に言葉が詰まる
いつもきっちりと制服を着こなしているくせに寝る時は逆にゆったりとした寝間着を着用しているジェイドの姿に違和感を覚える
口角を緩く引き上げながら作られた笑みが真っ直ぐ直線で向けられ、恥ずかしさに似た感情を抱く
このジェイド・リーチという男は、
無害ですよ。
なんて顔をしたまま的確に人の嫌なところを突き刺してくるタイプのタチの悪いウツボである
例えば、本人曰くマナティが草食という点から野菜類と彼の好きなキノコをミックスさせた料理しかださないという手法を使ってきたりする
何を隠そう。
はっきり言いますよ。私は野菜が好きじゃない
寧ろ、逆である。大っ嫌いだ。
しかも、キノコも食べ続ければ飽きてくるし。
このウツボ、全てを知りつつ平然とその料理を出し続けてくるのだ
それも、私が何かをこっそり計画していたり没頭しているときに限りそれが始まるのだ。
ネチネチと執拗に繰り返されるその嫌がらせに近い行為を受けるのはもう懲り懲りなのです
フロイドなんてちぎれるレベルの力で私の体に噛み付いてきたりもするし。
体に穴が空くのではと何度恐怖したことか。
結論を言うと、今回のアズールを通さずに他者と取り引きをしていることがバレるものなら大変面倒臭いことになるであろう。
ええ。
奴らに隠し事をして過去に何度、報復という名の嫌がらせを受けたことやら。
それでも私はクマノミ先輩の恋を応援したい
あんな真っ直ぐできらきらな恋、日本で見たことないじゃん
いい歳したおばさんは若い子の恋を応援したいんですよ
A、何が何でも奴らにバレずにクマノミ先輩に惚れ薬を渡してやるのよ。
脳内に自身の声が強く木霊した、その直後
「…やはり、そうでしたか。でも、そろそろ寝ないと体に悪いですよ?」
ジェイド・リーチは、私が作成した飲んだら10秒で最大10時間は眠れる魔法薬を取り出した。
脳が危険信号を鳴り響かせる
彼の細くて綺麗な手袋をしていない指が魔法薬の入った瓶を弄ぶ
今ここで、10時間も眠らされてしまったらクマノミ先輩との約束に間に合わない可能性がある
ドクドクと加速する鼓動
この状況を打破するために急遽脳内会議が開かれた
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よる - おちた( ˙-˙ ) (2020年7月27日 23時) (レス) id: 68950930bb (このIDを非表示/違反報告)
砂時計(プロフ) - 桜雪さん» さっそく覗きに来て下さりありがとうございます!!!こちらこそありがとうございますですよっっ!!これからも何卒よろしくお願いいたしますヽ(*^^*)ノ (2020年6月15日 19時) (レス) id: 47df7c7bae (このIDを非表示/違反報告)
砂時計(プロフ) - 眠り猫さん» この作品を読んでくださり、またコメントをしていただきありがとうございます!!!そう言っていただけて嬉しいかぎりです(;▽;)これからも未熟な作品ですがお付き合いよろしくお願いいたしますっ! (2020年6月15日 19時) (レス) id: 47df7c7bae (このIDを非表示/違反報告)
桜雪(プロフ) - あ、もう好き即お気に入りしましたありがとうございました(落ち着け) (2020年6月15日 2時) (レス) id: ef0eaf48d3 (このIDを非表示/違反報告)
眠り猫(プロフ) - おもしろい〜!更新頑張ってください!楽しみにしてます (2020年6月15日 1時) (レス) id: c0bdd88e08 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:砂時計 | 作成日時:2020年6月14日 23時