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「マナティちゃんさ、オレもジェイドも言ったよねぇ〜?」

「まったく、貴方は昔から人の話を聞かないとは思っていましたが…」

「…んんっ、ち、が」


違う。離せ。放っておいてくれ。


自分の意志を声に出そうと藻掻くが背後から双子の片割れフロイドに抱きしめられながら顔を捕まれているため口が動かせない。

ギリギリとお腹に回された手に力が込められていき骨が歪み、遠くでコポコポと自分専用の錬金釜が音を立てる。

いつもは1人でも広めに感じる自分に宛てられた自室に190センチを超えるウツボが2体居るせいか窮屈さを感じる


目の前に立ったままの状態でこちらを見下ろすもう1人の右手が制服を着たままの私のお腹下を撫であげる。

目尻を下げながら困ったように笑みを浮かべている双子の片割れと視線が重なる。


だが、しかし。
その笑みが何かを企んでいるものであることを理解している私の思考は警告音を鳴らす。



「あ?他の雄とは2人っきりになるなって言ったよね?絞められたいの?」

「僕達が居るというのにAは陸の雄の方がいいだなんて言いませんよね?」


冷えきった言葉を吐き捨てながら私が内緒で作り上げたばかりの新作である魔法薬が入った容器の蓋を乱雑にあける、ウツボの片割れ
その中身を目の前にいるジェイドが一気に飲みこんだ。

目の前の光景にウツボがなぜその薬を飲んでいるのか疑問が浮かび上がった、次の瞬間、


「はぁ〜い。A、大人しくしてなよ?」

背後からきたフロイドの言葉に気が取られてしまい目の前の男に顔を掴まれ口と口が重ねられるという出来事に反応できなかった。

言葉にならない声が漏れる

前屈みの体制のせいかジェイドの綺麗な髪の毛が私に触れる。
細められたオッドアイと視線が重なる。
溢れかえる自分の声に羞恥が巻き起こる。

触れ合うそこから熱が広がる

無理矢理、ジェイドの舌が私のキツく閉じた口をこじ開けていった


そして、

「…んんんっ、っん」



私の作ったであろう、新作の惚れ薬らしき液体が彼の唾液と共に自身の口内に流し込まれる。


乱れる呼吸と乱される口内
熱を帯びる、自分の身体

元日本人としての寿命と現在の人魚生活をあわせると40は超えているベテランで大人の女性なはずなのにこんなキスだけで脳がショート寸前にまで追い詰められるとは一生の不覚。


なぜ、こんなことになってしまったのか。

それは、遡ること数日前の出来事がきっかけであった。

△.01→←初めに



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よる - おちた( ˙-˙ ) (2020年7月27日 23時) (レス) id: 68950930bb (このIDを非表示/違反報告)
砂時計(プロフ) - 桜雪さん» さっそく覗きに来て下さりありがとうございます!!!こちらこそありがとうございますですよっっ!!これからも何卒よろしくお願いいたしますヽ(*^^*)ノ (2020年6月15日 19時) (レス) id: 47df7c7bae (このIDを非表示/違反報告)
砂時計(プロフ) - 眠り猫さん» この作品を読んでくださり、またコメントをしていただきありがとうございます!!!そう言っていただけて嬉しいかぎりです(;▽;)これからも未熟な作品ですがお付き合いよろしくお願いいたしますっ! (2020年6月15日 19時) (レス) id: 47df7c7bae (このIDを非表示/違反報告)
桜雪(プロフ) - あ、もう好き即お気に入りしましたありがとうございました(落ち着け) (2020年6月15日 2時) (レス) id: ef0eaf48d3 (このIDを非表示/違反報告)
眠り猫(プロフ) - おもしろい〜!更新頑張ってください!楽しみにしてます (2020年6月15日 1時) (レス) id: c0bdd88e08 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:砂時計 | 作成日時:2020年6月14日 23時

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