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「…鍵閉めてもいい?」


「はい」



がちゃりと
鍵を閉める音が静かな夜の学校に響き渡る。




基本、部室は男子とマネージャー用のものがあり

鍵を両方とも閉めるのはマネージャーの仕事となっている。




マスクを鼻の上まで上げ直しながら

部室の鍵をカバンにいれる。





洗濯するビブスは入ってる
ジャージもある。

鍵も閉めたし


確認を済ませ



少し先を歩く二口の隣へと急いだ。









「……」


「……」





学校を出て
信号を渡り


ひたすら歩く、2つの影




今日の授業どうだった?

インハイ目の前で調子はどう?




聞きたいことはたくさんあるのに

声をかけたい気持ちは溢れそうなのに




でも、

この前のことがあるからなのか




声をかけれない自分がいる。




謝りたくて

前みたいに笑い合いたくて



泣いたことは二口が嫌だからじゃないって伝えたいのに



言葉は出てくれない。





うるさくなる、心臓の音だけが身体中に響いた。







「着きましたよ」



じゃあ。



彼のぶっきらぼうな声で我に返る。

はっと、見上げると

綺麗な月と

自身の生活をしているマンションが目の前に広がっていた。




まだ。
まだ、

なにも解決してない


せっかく、鎌先が作ってくれたチャンスを捨てることになんかしたくない。



ちゃんと謝りたい。



どうにかして
彼を引き止めなければ。


言葉を繋がないと





気持ちだけが空回りして

思考回路がフル回転し始める





そして咄嗟に出た言葉は





「…よ、よかったらご飯食べて行かない…っ!?」




我ながら苦しいものでした。

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設定タグ:ハイキュー , 二口堅治   
作品ジャンル:アニメ
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ゆうこりん - すごくよかったです!!私は二口くんが先輩の作品も見てみたいです!!お時間があれば作ってください!! (2016年3月8日 5時) (レス) id: 13da980614 (このIDを非表示/違反報告)
砂時計(プロフ) - 真姫那さん» コメントくださり、またこの作品を最後まで読んで下さりありがとうございました。お褒めのお言葉を糧に次回作も頑張ります。ご意見までありがとうございました(*´罒`*) (2016年3月4日 15時) (レス) id: 50a0ce8996 (このIDを非表示/違反報告)
砂時計(プロフ) - ギーシックさん» コメントくださり、この作品を開いて下さりこの度はありがとうございました!お褒めのお言葉、ご意見まで頂きとても嬉しいです(><)これからもこのコメントを糧に頑張ります(*´罒`*) (2016年3月4日 15時) (レス) id: 50a0ce8996 (このIDを非表示/違反報告)
砂時計(プロフ) - まっちゃマカロン 960個さん» コメントくださり、またこの作品を開いて下さり誠にありがとうございます。ご意見まで頂き作者とても幸せです(*´罒`*)次回の作品でもお会い出来ることを願っております! (2016年3月4日 15時) (レス) id: 50a0ce8996 (このIDを非表示/違反報告)
真姫那(プロフ) - すごく面白かったです!私は個人的に国見ちゃんが見てみたいなぁって思います! (2016年3月4日 14時) (レス) id: 59b0b6263f (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:砂時計 | 作成日時:2016年2月22日 19時

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