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次の日も


「葉鳥先輩、トスあげてください」

「今日は、黄金川君に付き合うから無理…っ」




その次の日も


「先輩、今日一緒に帰りませんか」

「も、茂庭に送ってもらうからっ」




またまた次の日も


「せんぱーい、ドリンクください」

「…、は、い」






そんなことが一週間も続いた結果







「葉鳥、ちょっと来なさい」

「…っ、はい。お母さん…」



お昼休みに
見かねた茂庭ままが私を屋上へと



呼び出したのです。




まあ、なぜ呼び出されたのかなんとなくわかっていたので



抵抗することもせずおずおずと彼についていきました。









「で。二口になにされたの?」



静かな屋上に

茂庭の声が響き渡りそのまま消えていく



心地良い風がお互いの髪の毛を撫でる。






「…、マスク取られそうになった」



そんなこと?


なんて言葉が返ってくるだろうと
身構えていた私に茂庭は




「…大丈夫?辛いなら二口にきつく言っとくけど」



優しく手を差し伸べてくれた。

でも、その表情には少し悲しみの色が混じっているように感じた。




このマスクの意味を茂庭は知っている。


だからきっとそんな表情を浮かべるんだと思う。






「俺はいつでも葉鳥の笑顔が見れるまで待つから」



「ち、ちが、、っ!」




思考回路が目まぐるしく回る

やはり考えるより行動してしまうタイプみたいで


マスクを口元より下に下げながら大きく言葉を吐き出す。




視界には驚いた茂庭の顔がレンズ越しに広がる。





違う

茂庭やみんなのこと信頼してないんじゃない。






「マスクなんてもう要らないっ」


「外すタイミングが掴めないっていうのと…、みんなの反応が怖いっていうのと」




主将にそんな悲しい顔をさせたいんじゃない。

大丈夫、けっこう傷はバレー部のおかげで癒えてるから。









手振り身振りと説明すると

青空の下に笑顔が溢れかえった。

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設定タグ:ハイキュー , 二口堅治   
作品ジャンル:アニメ
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ゆうこりん - すごくよかったです!!私は二口くんが先輩の作品も見てみたいです!!お時間があれば作ってください!! (2016年3月8日 5時) (レス) id: 13da980614 (このIDを非表示/違反報告)
砂時計(プロフ) - 真姫那さん» コメントくださり、またこの作品を最後まで読んで下さりありがとうございました。お褒めのお言葉を糧に次回作も頑張ります。ご意見までありがとうございました(*´罒`*) (2016年3月4日 15時) (レス) id: 50a0ce8996 (このIDを非表示/違反報告)
砂時計(プロフ) - ギーシックさん» コメントくださり、この作品を開いて下さりこの度はありがとうございました!お褒めのお言葉、ご意見まで頂きとても嬉しいです(><)これからもこのコメントを糧に頑張ります(*´罒`*) (2016年3月4日 15時) (レス) id: 50a0ce8996 (このIDを非表示/違反報告)
砂時計(プロフ) - まっちゃマカロン 960個さん» コメントくださり、またこの作品を開いて下さり誠にありがとうございます。ご意見まで頂き作者とても幸せです(*´罒`*)次回の作品でもお会い出来ることを願っております! (2016年3月4日 15時) (レス) id: 50a0ce8996 (このIDを非表示/違反報告)
真姫那(プロフ) - すごく面白かったです!私は個人的に国見ちゃんが見てみたいなぁって思います! (2016年3月4日 14時) (レス) id: 59b0b6263f (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:砂時計 | 作成日時:2016年2月22日 19時

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