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「じゃー。次は美化委員」
「はい、立候補はー？」
黒板に
白い文字を書きながら
言葉を吐き出す、担任
つい先程
図書委員が決まったときには
ざわざわと騒がしかった教室内が
また、一瞬にして静かになった。
「なら、また先生が決めるからな。……えっとなら」
ドキドキと
名前を言われないか
緊張と不安が室内を支配する。
「川上と小川で、決定ー。はい拍手ー」
淡々と
名前を吐きながら
文字を書く、担任
そしてまた騒ぎ出す室内
何回も見た
この景色にため息が零れた。
「じゃ。次が最後で、1年間先生のお手伝いをしてくれる２名、立候補は？」
これが終われば帰れると
思っていた私は
先生の言葉に肩を落としながら
耳を傾ける。
第一、そんなこと誰もしたいなんて言わないでしょ。
なんておもいながら
散っていく桜を目でおっていると
「ったく。なら、孤爪と……女子は」
1人目の犠牲者の名前が耳に飛び込んだ。
可哀想に
と、心の中で呟いた
次の瞬間
「女子は……武田でよろしく」
自身の名前が
呼ばれたことになぜかかなり驚いた。
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作者名：砂時計
| 作成日時：2016年2月8日 16時
