検索窓
今日:2 hit、昨日:11 hit、合計:233,270 hit

△94.おじさん ページ12

「っ!!」


月明かりが
外の暗闇に漏れていく


シーンと静まり返った展望通路を


数人の子供と
毒ガスにより歩くことしかできない先生と
球体になりなにもできない先生が



息を小さく吐きながら前方へと視線を向けていた。





危険信号




が、



ドクドクと唸る心臓の音とともに

脳裏でちらちらと見え隠れする。






自身の目に映るのは

壁へと寄りかかり微動だに動かない



見るからに殺る側の男の姿





「めちゃくちゃ堂々と立ってやがる」


「いい加減見分けがつくようになってきたわ」


「どう見ても殺る側の人間だ」



菅谷君の緊張の混じった言葉に

吉田君の言葉が継ぎ足される





怖くて

震える足を後ろに居た



幼馴染に悟られないように
前の人に続いて少し歩く。







次の瞬間




ビシッと


大きな音ともに





「つまらぬ」





男が言葉を吐き出した





みんなの視線は


男が窓ガラスに素手でヒビをいれたことへと釘付けにさせられた。








「足音を聞く限り手強いと思える者が1人も居らぬ」

「精鋭部隊出身の引率の教師もいるはずなのぬ…だ」




ドクドクと
動き回る自身の鼓動と裏腹に



淡々と喋る、暗殺者





「どうやらスモッグのガスにやられたようだぬ」

「半ば相打ちぬといったとこらか…出てこい」




大きな敵の手が

私達へと指示をだす。



それにつられゆっくりと重い足を前へと運ぶ





だけど

怖くて言えない一つの疑問が思考を埋め尽くしていた





直後







「ぬ多くねおじさん?」





幼馴染のヘラッとした声が通路に響いた。





よかった、業君が居てくれて。



なんて

みんなの心の声が聞こえたような気がした。

△95.タイマン→←△93.毒ガス



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (220 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
485人がお気に入り
設定タグ:暗殺教室 , 赤羽業   
作品ジャンル:アニメ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

うーぱーちゃん - 学秀ーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!! (2017年12月9日 22時) (レス) id: 62b3900fb6 (このIDを非表示/違反報告)
乙葉(プロフ) - 番外編多すぎ (2017年4月2日 15時) (レス) id: 7dfee37729 (このIDを非表示/違反報告)
砂時計(プロフ) - ♪☆*ショコラ*☆♪さん» はい、続編でお会い致しましょう(*´罒`*) (2016年1月9日 10時) (レス) id: 50a0ce8996 (このIDを非表示/違反報告)
♪☆*ショコラ*☆♪ - 砂時計さん» そっか(笑) さて…では続編で会おう! (2016年1月9日 10時) (レス) id: d3260ee0f6 (このIDを非表示/違反報告)
砂時計(プロフ) - ♪☆*ショコラ*☆♪さん» はい、きっとそうなんですよ(^^) (2016年1月9日 10時) (レス) id: 50a0ce8996 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:砂時計 | 作成日時:2015年12月9日 1時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。