第七話 ページ8
「そのドアから出たら部屋の中のことはぜーんぶ忘れちゃうわよ？よろしくて？」
『首領、出ましょう』
Aは鴎外の腕を引き、外へと繋がる扉に向かおうとする
その様子を敦は横目で見る
「エリスちゃんがあの扉の向こうにいるかもしれない。もしそうなら、今逃げたら一生後悔する。だから私も残るよ」
『それなら私が…』
鴎外はAの言葉を遮るように、手を出した
Aは動揺しながらも言葉を止めた
「ルールは簡単よ！可愛いアンと追いかけっこして、タッチされたら皆さんのまけ。捕まる前にその鍵でドアを開ければ、皆さんの勝ちよ。人質をお返しするわ…」
敦と谷崎の目の前の空間に鍵が出現し、浮遊する
「それで参加されるのは誰？」
何か考えがあるかのように谷崎が口を開く
「2人同時でもいいのか？」
「もちろんよくってよ！お遊戯はみんなの方が楽しいもの」
敦と谷崎は視線を交わし、鍵を手にする
「準備はよろしくて？」
「ああ」
「レディゴーッ！」
ルーシーの掛け声と共に、アンが既に谷崎の体を掴んでいた
(速い！)
アンの動きの速さにAは驚いた
「ふふっ、ひとーりめー…捕まえた！」
アンの部屋に不気味な笑い声が静かに響いた
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五月雨花火(プロフ) - だいすこです (2019年5月14日 2時) (
レス) id: 2c3e029119 (このIDを非表示/違反報告)
謝花 - 更新楽しみにしてます！ (2019年5月13日 17時) (レス) id: cfb76e4621 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：れおぱ | 作成日時：2019年5月9日 11時
