その花が咲くとき【文豪ストレイドッグス】 (ページ22)

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第二十一話ページ22

中也とAは、外部の殺し屋に福澤を襲うように伝えた地点に来ていた

着くとそこには、3人の殺し屋が伸びていた

Aは少し安心する

「チッ、これだから外部の奴等は、信用できねえ」

中也は舌打ちをし、Aに鴎外と連絡を取るように合図する

彼女は通信機を押す

『首領、襲撃は失敗、きっと尾行も上手くまいている思います』

拠点にいる鴎外は、小さいマイクに向かって返す

「いいよ。予定通りだ。刺客の袖につけた放射性追跡元素は？」

チラリとAは中也の方を見る

彼は小さいモニターを見て、追跡元素が反応していることを確認し、Aを見て頷く

『反応は良好です』

「其処が探偵達の隠れ家だ。先ずは一点先取。」

鴎外との通信が切れる

『彼らはどうします？』

Aは伸びている殺し屋をツンツンと指でつついていた

「放っておけ」

中也は小型のモニターをポケットにしまう

『はーい』

彼女は殺し屋達に背を向け歩き出す

その時だった

目を覚ましたのか、殺し屋が起き上がりAに飛びかかる

「危ねぇ！」

中也は咄嗟にAを自分の方に引き寄せる

殺し屋は片手にナイフを持ち、たち憚る

『いきなりどうしたの？こっちはこっちで忙しいんだけど』

気だるそうに聞く彼女に殺し屋は答える

「マフィアの仕事を失敗したんだ。生きて帰れる補償はない！お前らは俺たちを始末しに来たんだろ！」

「ちげぇよ。依頼をまともにこなせねぇ連中に用はねぇ」

「うるせぇ！！！」

「ッチ、下がってろ」

中也はAを後ろに下げ、襲いかかる殺し屋を一発で倒す

『おお！』

中也に小さい拍手を送る

「他の奴が起きる前に戻るぞ。次の仕事だ。」

『はいはい』

この前から優しい中也を気味悪く感じながらも、楽できるからいいやと思うAであった