キム・テヒョンには騙されない。

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(THside)



キム・A。




この学校でその名を知らない者はいないだろう。







華奢な体つき。






スラリと長く細い足。








艷やかな長い髪。




大きくて切れ長の少し潤んだ瞳。






長い睫毛。








整った鼻。








ぷっくりとした小さな赤い唇。








ほんのりピンクに色づいている頬。








天使…いや女神といっても過言ではないほど美しい容姿を持つ彼女。








「高嶺の花」として周りからは崇められている程だ。





彼女はいつも一人でいる。





物静かで、いつもその美しい顔を崩さない。
無表情で、淡々としている。









まさに孤高の姫君。









そんな彼女が、





『んぎゃああ！ユンギ先輩！ゆんちゃん！好きいいぃ！大好き！結婚してえ！はっ、駄目だ、ユンギ先輩の姿を見ただけで妊娠してしまう…おんぎゃあ！』








「…ねえ周りから変な目で見られてるよ…」








今、俺の隣でギャーギャー騒いでるだなんて過去の自分は想像もしないだろう。

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