捌ノ物語 ページ9
そのまま歌舞伎が始まるまで
四人で談笑することにした。
その話の中で、
炭治郎くんは嗅覚、
善逸くんは聴覚、
伊之助くんは触覚に
優れていることを教えてくれた。
だから善逸くんは先刻の会話を
聞き取れたのか、
と自分で納得した。
彼らの同期であるカナヲも
視覚に優れているので、
今回の隊士は偶然にも
五感に通ずるものがあるようだ。
炭治郎「Aさんからは、とても優しい匂いがします！」
善逸「確かにな！穢れの無い澄んだ音だし！」
隣でそう熱弁する彼らに耳を傾けていると、
太鼓の音と共に本舞台の幕が上がった。
そして花道から役者が出てくると、
拍手と共に観客は寡黙になる。
饒舌だった炭治郎くん達も
舞台に釘付けになっており、
先程の騒がしさが嘘のよう。
役者が花道と本舞台で台詞を交わし、
観客を引き付ける。
全員の視線が
其方へ向けられている時こそが、
相手側にとって絶好の機会なのだ。
A「………。」
私は自身の右半身にある刀に手を掛ける。
それが出てくるのは一瞬。
瞬きをするその一瞬だ。
迫りで奈落から登場した役者に
観客全員が目が奪われたその瞬間。
A「天の呼吸、肆ノ型、天に
カチッと言う刀を仕舞う音と共に、
鬼の首は胴体から離れた。
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Shiona(プロフ) - CAORUさん» ありがとうございます。鬼滅の作品もまた作ろうと考えておりますので、読んで頂けたらと思います。 (2021年7月22日 12時) (
レス) id: 146bf73b62 (このIDを非表示/違反報告)
CAORU(プロフ) - 読んでいて泣きそうになりました... Shionaさんの他の作品も読んでみようと思います。 (2021年7月21日 8時) (レス) id: 12d0b0ce05 (このIDを非表示/違反報告)
Shiona(プロフ) - ユリさん» そう言って頂きありがとうございます。もうすぐ終わるので、最後まで見届けてくれたら嬉しいです。 (2021年7月4日 1時) (レス) id: 146bf73b62 (このIDを非表示/違反報告)
ユリ(プロフ) - 続きが気になって待ち遠しいです。更新頑張ってください (2021年7月1日 18時) (レス) id: ba2a71100d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Shiona
| 作成日時：2021年5月10日 16時
