拾肆ノ物語 ページ15
刹那「…君、鬼じゃないか。何で鬼殺隊が鬼を連れているの？」
鬼は拍子抜けしたようにそう言ったが、
直ぐに険しい顔つきに戻り、
再び私達を拘束しようとする。
かなり焦っているようだ。
けれど私達は、
二度も同じ手に掛かるほど馬鹿ではない。
伊之助「同じ手に引っ掛かるかぁっ！！獣の呼吸、壱ノ牙、穿ち抜き！」
善逸「雷の呼吸、壱ノ型、霹靂一閃！」
刹那「…っ！！！！」
きっと彼はもう石化の術は使わない。
使っても炭治郎くんの妹に
解かれると言う悪循環に陥るから。
ならば彼女を石化してしまえば、
と思うが、
彼女もまた彼の血鬼術を
理解しているだろうから、
目を合わせることなどないだろう。
伊之助くんと
炭治郎くんの妹の血鬼術によって
石化が解けた善逸くんが
一気に間合いを詰めた。
それに怯えた鬼は目を瞑った。
その瞬間、その身体から鬼の気配が消える。
伊之助くんと善逸くんも動きを止めた。
A「…炭治郎くん！午の正刻の床を突き刺して！」
炭治郎「！？…水の呼吸、漆ノ型、雫波紋突き！」
一見何も無いように見える床を、
炭治郎くんは思い切り突き刺す。
すると手応えがあったのか、
彼は驚いて此方を見た。
刹那「ぎゃあああっ！！！」
断末魔と共に小さな黒い塊がその場に現れる。
炭治郎くんが突き刺したのは
丁度頸だったようで、
黒い塊は二つに割れている。
刹那「くそっ…何で！あの方に血を分けて貰えたのに…、こんな、こんな終わり方…！！！」
それを最期の言葉に、
黒い塊は灰となって消えた。
やはり彼は血を分けて貰っていたようだが、
これで完全に終わりだろう。
石化していた客達も気を失ってはいるが、
全員無事だ。
私は服についている石の粉を払うと、
炭治郎くん達の方に振り返った。
A「お疲れ様。」
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Shiona(プロフ) - CAORUさん» ありがとうございます。鬼滅の作品もまた作ろうと考えておりますので、読んで頂けたらと思います。 (2021年7月22日 12時) (
レス) id: 146bf73b62 (このIDを非表示/違反報告)
CAORU(プロフ) - 読んでいて泣きそうになりました... Shionaさんの他の作品も読んでみようと思います。 (2021年7月21日 8時) (レス) id: 12d0b0ce05 (このIDを非表示/違反報告)
Shiona(プロフ) - ユリさん» そう言って頂きありがとうございます。もうすぐ終わるので、最後まで見届けてくれたら嬉しいです。 (2021年7月4日 1時) (レス) id: 146bf73b62 (このIDを非表示/違反報告)
ユリ(プロフ) - 続きが気になって待ち遠しいです。更新頑張ってください (2021年7月1日 18時) (レス) id: ba2a71100d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Shiona
| 作成日時：2021年5月10日 16時
