1、別世界 ページ1
うああああああああああ！！！と叫び声をあげる
高い空から身を投げ………………ではないが今は広大な空の上で体をバタつかせるがそれはほとんど無意味に等しい
クッソ―！ハッピーやシャルル、リリーがいれば下のことについて考えなくていいんだけどなあ！！
あの時レビィと別れたのが行けなかったよなァ、、でもまさかトラップのように足元に魔法陣が仕組まれてるとは思わなかったし
てか雲で全く下が見えない！！！！
うあ？
あ！やっと晴れ………………
！！！！！！！！！！？？？？？？
何処を見渡しても海しかない！！？
衝突寸前に魔法ぶっ放せば何とかなるか………………？
いや、問題は力尽きて岸にたどり着けなくなることだッ
『！！
まっずい！落下するスピードが加速したッ
迷ってる暇はねェな…
火竜の咆哮ッッ！！！！！！！！！！』
ｽｩｩと大きく息を吸ってぷくぅっと頬に火を溜め魔法を発動させる
ﾊｧﾊｧと体を海に浮かせて沈むのを防ぐ
どうやら海に直撃することは無事避けれたようだ
ホッと安堵の息を吐く
ウェンディじゃねーからわかんねえけど、なんか大気中に魔力が感じらんねぇ
エーテルナノが薄いっつーかこれ存在してんのか？
いや、魔力がねぇなんてことはねーか
すると急に後ろに影ができ何かと振り返れば高波が迫っていた
『うおっ！！』
一度波にのまれるが海面になんとか顔を出すことができた
やべぇ、今ので結構体力持ってかれた
「おー−−−−い！！大丈夫かぁあああ！！」
『！！
おわ、でっけー船だなぁ』
「あんた達が漕ぎすぎなのがいけないのよ！？加減を知りなさいよ！！」
「わりぃ……！」
「大丈夫か！？今引き上げる！！」
『いや、縄梯子か何か降ろしてくれたら自力で上がれるよ！！』
私がそういうと剣を腰に下げた男が秒で梯子をこちらに投げおろしてくれた
随分と判断が早いな
ｽｯｽｯｽと楽々梯子をよじ登る
ふぅと息を吐き、海水に濡れて張り付いた前髪を掻き上げる
『いやぁ悪いね、すごく助かったよ。島のある所まで泳がないといけないのかと思ったよ』
「しっかしおめぇなんで海のど真ん中で泳いでたんだ？」
鼻の長い男にそう尋ねられ事情を包み隠さず話せば魔法について全員に驚かれた
魔法どころか魔導士すら聞いたことがないと知らされ、私は可笑しいと感じた。誰一人その単語に心当たりがないのも魔力を感じれないのも
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