転生後はサーカスの団員[ワンピース] (ページ2)

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「おい A。団長がビラ配って来いってよ」

『………………はい、わかりました』

「気の毒だよな、あの団長に気に入られたばっかりによ…」

「ま、そのお陰で俺らに害は及ばねえから大助かりだけどなぁ」

「それはわかるけどさ～よくアレを顔色変えずに受け入れられるよね
私、あの団長の視線とかセクハラ絶対耐えらんないもん！アンタらみたいな色男なら別だけどっ」

「ハハ、俺もお前みたいな可愛気あるやつならだーいかんげいだわ」

「そりゃあ誰でも人形相手は嫌だろっ」

「違いねえ！ははは！！」

そうだね、"僕"も男ならこんな人形のようにしか動かない女…たとえ珍しい見た目や能力を持っていてもいらないな………………

"僕"は"私"を演じてビラを町の人たちに配る
町の人の噂話を聞けばこの島に海賊が来ているのだとか

海賊か………………
欲しいと思ったものは必ず手に入れたくなるのが海賊だって昔に聞いたことあったっけ、、
なら、サーカスも見せれて尚且つうちの美男美女を手に入れたいと思う奴も現れるよね

でも、人数に制限あるから……配る前に偵察が必要になるよね

あ

良い感じの踏み台あった

僕は二回、三回と壁にぶら下がっている街灯につま先をかけ体重はあまり乗せずに跳躍し屋根の上を駆ける。海沿いの家をぴょんぴょんと飛び跳ねていると羊の頭が付いた船首の船があった。昨日まではなかったはずのそれには麦わらを被った帆と海賊旗が描かれていた

ん～、船の大きさ的に大船団って感じじゃないな…これなら心配はいらなそうだ

そうと決まれば……

？

『………………ぇ、人の……手…？』

何かに捕まれたと思い腕に視線を落とせばそれは人の手で確認して数秒経った頃びゅんと引っ張られた。悲鳴は……びっくりしすぎて声が出ていなかった

こんなに鼓動が揺れ動いたのは前世以来かも、、、、