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『めめ!これはっ』

「七星ちゃんは黙ってて」



そう言ってめめは自分の大きな背中の後ろに私を隠して、芸人さんの視界から私を消した。



「なぁ、お前さ。自分のしたこと分かってんの?」

【いや、あの、これは】

「男として恥ずかしくないわけ?こんなやり方でしか女の子誘えないなんてさ。ってか、なんのために芸人やってんの?女にモテるため?」

『ちょっと、めめ落ち着いて。私は大丈夫だから!私も悪かったし!』



私からめめの顔は見えないけど、かなり恐ろしい顔をしているに違いない。

だって芸人さん、顔引きつっててかなり怯えてるもん。



「……俺たちはお前とは違う。アイドルとしてファンの皆に夢を届けるためにやってんだよ!七星ちゃんはファンのことを一番に考えてる。それを調子のってるなんて言う資格お前にねーから!俺たちの大切なメンバーを傷つけてタダで済むと思うなよ?」



あらあら、めめったら派手にやってくれたじゃん。笑



『こら、めめ。言い過ぎだよ』



無理やりめめの前に出て、芸人さんに話しかける。



『不快な気持ちにさせちゃって、ごめんなさい。プライベートじゃなくて、お仕事ならこれからもご一緒したいと思ってますのでよろしくお願いします。それでは、またいつか、仕事場で』

「七星ちゃんっ」

『ほら、めめ行くよ』



何か言いたげなめめの腕を今度は私が引っ張って楽屋に向かう。

そのムスッとした顔もかわいいね?なんて言ったら、めめはなんて言うのかな?



楽屋に入ると、めめは直ぐに口を開いた。



「ねぇ、なんで許しちゃったの?」

『ん?だって、彼も悪いことはしてないじゃない。めめも庇ってくれてありがとうね?嬉しかった。』

「七星ちゃんが優しすぎて、心配になる。ホント大人しく俺に守られててください……って言っても無理なんだろうけどさ」

『ふふ、めめよく分かってんじゃん』

「お願いだから、これからこういうことあっても黙ってるとかやめてね?俺たち心配でどうにかなっちゃうよ?」

『うーん。まぁ、努力するよ』

「絶対しないじゃん…」



後輩で年下だけど男らしい態度と発言に女として、ちょっぴりキュンとしたのは私だけの秘密にしておこう。



それと、やっぱり私以外のメンバーのグループあるよね?

その日のうちに、この話がメンバーで共有されてたもん!

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作者名:Sakuya | 作成日時:2020年12月5日 16時

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