雪男の七星【紅一点】 (ページ10)

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あ、困るといえば…。

岩本「思い出した！！！あの時は上手く逃げられたけど、痴漢ってどういうこと？いつ、どこで、誰にやられたの！？」

『げ！ひーくん、その話まだ覚えてたの！？』

この前の少クラの時に発覚したこの件について掘り返す。

あの時は丁度、問い詰めてる途中で事務所の偉い人が入ってきて話が中断されてしまったので聞けてなかったのだ。

『もぉー、北斗が言ってたのって高校生の時の話だよ？時効でしょ～！？許してよ〜！！！』

岩本「じゃあ、もうそれからはされてないのね？」

『まあ、何回かやられたけど……自分で対処したもん』

岩本「は？何回か？？？」

七星はいつも大事な情報を小出しにしてくる。

人のことは、やたらと過剰に心配するくせに自分のことになると無頓着すぎる！！！

『わっ！ひーくん、怒らないで！』

岩本「別に怒ってねーよ。でも、俺らのこと頼って欲しかった。言ってくれないと分からないこともあるんだから」

『ん〜？いつも頼ってるよ？』

岩本「全然足りない。もっと頼れって言ってんだよ。些細なことでも言って。七星は俺たちが守るから」

『ふふふ、ひーくんはやっぱり騎士だね』

そう言って笑う七星はかわいい俺らの妹。

よくSnow Manは七星に過保護って言われるけど、実際問題そうなんだから、反論しようがない。

七星が笑っていられるためなら、なんでもする。

そう思ってるのはきっと俺だけじゃないはず。

岩本「なら、姫のお前は黙って守られとけよ」

『いやでーす！守られてるだけじゃ嫌なの。知ってるでしょ？』

岩本「……はぁ」

俺らの心労はこれからも絶えそうにない。

『ひーくん、早く！！！撮影だよ！！！』

岩本「はいはい、今行く！」