雪男の七星【紅一点】 (ページ45)

今日:2 hit、昨日:2 hit、合計:253,444 hit

甘やかされていますページ45

☆

七星side

デビューが決まってから、今まで以上にグループでも個人でも様々なお仕事をさせて頂く機会が増えた。

その中に舞台雑誌の連載がある。

私個人に、毎月カラーの見開きページを頂いて、舞台についてのこだわりや大学で学んだ演技論をお話したり、共演者さんと対談などをするというもの。

なんでも、この雑誌の編集長さんが私のことを気に入ってくださり晴れて連載が決まったらしい。

ここまではとてもありがたいお話だけど、問題はその連載の担当者の女性が私のことを嫌っているみたいなのだ。

だって、最初の打ち合わせから凄かったんだよ？

『ジャニーズ事務所 Snow Man の松村七星です』

「△△出版の◇◇と申します」

『あの、こういった雑誌の連載を任せて頂くのは初めてですのでご迷惑おかけする事もあるかと思いますがよろしくお願い致します』

「最初から何も期待してないので大丈夫です」

多分、女でジャニーズの私が気に食わないんだろう。

それが理由で女性から嫌な態度をとられることは昔から結構あったけど、メンバー無しの1人の現場。

しかも連載はきついなぁ……。

今月も散々トゲのあることを言われて疲弊したまま全員での雑誌の撮影に合流するためにマネージャーの運転する車に乗り込む。

早くメンバーに会いたい。

『みんなおつかれー！！！』

佐久間「おっ、みんなお待ちかねの七星が来たぞ〜！」

さっくん、全力歓迎ありがとう。笑

向井「七星〜！！！」

『うふふ、康二元気だった？』

向井「俺はいつも元気やで〜！！！七星は？」

『私もみんなに会えて元気になったよ〜！』

私を見つけるなり、走って抱きついてくる康二は今日も距離感バカ。

最近大型犬に見えてきたんだよね。

阿部「七星、今日は連載の撮影に行ってきたんでしょ？大丈夫だった？」

この前、耐えきれずみんなに愚痴ったこと覚えていた阿部ちゃんは心配顔で聞いてきた。

岩本「△△出版の人でしょ。またなんか言われたの？｣

ひーくんは確実に怒ってる。ほんとパパ。

宮舘「俺、このまえ七星にそういうこと言うのやめてくださいって直接言ったんだけど」

先月号で阿部ちゃんと舘様は2人で、この雑誌に載ったのでその時に本人に注意してくれたらしい。