雪男の七星【紅一点】 (ページ41)

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頼りたいのはページ41

☆

深澤side

自宅でだらだらしながらテレビを見ていると、もうすぐ日付が変わろうとしている時間にも関わらずかかってきた電話。

画面に表示された名前を見た俺はすぐさま緑のボタンを押して電話に出た。

『ふっか〜、今日ふっかの家泊まってもいい？』

電話の相手は言わずもがな、うちの大切な紅一点の七星さんである。

深澤「いいけど、どうした？」

『んー。ちょっと』

深澤「七星、今どこ？」

『新宿』

深澤「もう夜遅いし危ないから、ちゃんとタクシーで来なよ？」

『はーい。分かった』

七星は時々うちにこうして突然やってくる。

大抵は悩みがあるとき。

『おじゃましまーす』

深澤「いらっしゃいませー」

『とりあえず、お風呂貸して。あと着替え』

深澤「はい、どうぞ」

七星にとってうちは勝手知ったる他人の家だから、いつぞや七星が置いていった着替えを渡すと、迷いもせずに脱衣所に入っていった。

『お風呂ありがと〜』

深澤「おー。って…はぁ、お前はいつもいつも」

『なに、ふっか。大きい溜息なんかついて』

深澤「なんでもねーよ」

すっぴんで髪の毛の濡れた七星は隙まみれ。

お互い子供の頃から知ってるとはいえ、俺だって男なんだから少しくらい恥じらいってものを持ってくれても良くないか？

『ふっか、髪の毛乾かして〜！』

深澤「お前は女王様かよ。ほら、ここ座って」

『わーい！』

俺の足の間に座った七星の髪の毛を乾かす。

こうやって、なんだかんだ甘やかしてしまう俺が悪いのかもしれないってわかってんだけどね。

やめらんないよね。笑

深澤「で、今日はどうしたの？」

『理由がないと来ちゃダメなの？』

深澤「そういう訳じゃないけど」

『じゃあ一つだけ質問していい？ふっかはさ、私のいないSnow Manのことを考えたことある？』