雪男の七星【紅一点】 (ページ40)

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今日は大晦日。

紅白歌合戦のバックダンサーとして出演する。

それはとても光栄で嬉しいことなんだけど、とにかく今の私は一分一秒も無駄にしたくない。

渡辺「七星、もうそろリハの時間」

『分かった』ｽｯ

佐久間「待って、今七星さん衣装に何仕込んだ！？」

『え、単語帳』

渡辺「リハに単語帳持ち込むな！笑」

『やっぱりダメかぁ〜！！！』

阿部「空き時間あったら、俺が問題出してあげるよ」

『阿部ちゃん、ありがとう！』

リハの合間には阿部ちゃんに日本史の問題出してもらって答えたり。

それを見ていた先輩たちから【頑張れよ】と声をかけていただいたりもした。

本番はしっかりとこなして、その後のジャニーズカウントダウンでは時間的に出演は出来ないから、他の未成年組と関係者席で応援。

ここでの見学も最後になるんだなと思ったら、感慨深い。

開演し、東京ドームの大画面に抜かれた映像に【七星ちゃん受験頑張って！】と書いてあるうちわを見つけてちょっとだけ泣いちゃった。

メンバーのためにも、ファンのためにも、頑張らなきゃ。

そして迎えた受験当日

『いや、なんでみんないるの！？』

受験会場の目の前にはオーラを放った男が6人。

明らかに浮いている。笑

深澤「誰がどこからどう見ても七星の応援！！！」

宮舘「落ち着いて頑張ってね。七星なら大丈夫」

佐久間「七星の頑張り、必ず報われる！」

渡辺「お前はできるよ。俺たちの仲間なんだから」

岩本「今までの自分を信じて、ベストを尽くしてこい。そして、これは俺たちからのプレゼント」

ひーくんが1番大好きだと言っている神社の合格守を私の掌にのせた。

『ありがとう！』

阿部「七星、分からない時は決まった番号にして時間をかけすぎない。後で落ち着いて見直したら絶対わかるからね。気持ちが焦ったら深呼吸するんだよ？それと…」

『阿部ちゃん心配しすぎ！』

阿部「だって心配なんだもん。」

『ありがと、みんなのおかげで緊張がほぐれた。頑張ってくるね！』

結果は無事第1志望の大学に合格。

きちんと4年で卒業したし、辛かった受験も、今となってはいい思い出だ。

もう一生したくないけどね！笑