雪男の七星【紅一点】 (ページ34)

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ラウ「ねぇ、もしかしなくてもわざとだよね！？」

向井「ん？何の話？」

ラウ「最悪！絶対わざとじゃん！もう2人共、嫌い！」

向井「たまたまやってば〜、場所だって結局ラウール教えてくれへんかったやん！都内から行けるアウトレット何個ある思っとんねん」

目黒「まぁ、勝手に予想したけど」

ラウ「もー、やだ！！！2人共あっちいって！！！今日は俺だけの七星ちゃんなんだから！！！」

手で一生懸命あっちいけってしたけど、七星ちゃんはもうタピオカ買う気満々でメニュー表を見てる。

『まぁまぁ、ラウちゃん。めめと康二はオシャレだし、もっといいアドバイス貰えるかもよ？ほら、3人とも買ってあげるから早く注文して！』

ラウ「えー」

向井「ほら、ラウール！俺達の事も好きやろ？」

ラウ「康二くんうるさい！」

この後、結局七星ちゃんの奢りで仲良くタピオカを飲んでしょうがないから買い物の続きを4人でして、帰ろうってなったら、また喧嘩になった。

向井「家の方向的に俺が七星の車で、ラウが目黒の車ちゃう？」

ラウ「なんでよ！僕が七星ちゃんと買い物に来たのに散々邪魔して、最後は引き裂くの！？ひどくない！？」

『ちょっと、ラウちゃん大袈裟すぎない？笑』

目黒「俺はどっちでもいいけどさ。康二、ラウールの顔見てみ？笑」

向井「こっわ！」

俺の渾身の恨み顔を見て、諦めたらしい康二くん。

結局俺の希望通り、七星ちゃんが家まで送ってくれた。

『ラウちゃん、今日はありがとう。楽しかった。また行こうね！』

ラウ「うん！七星ちゃんこそ色々ありがとう！また明日ね！帰り道、気をつけて！」

今日みんなに買ってもらった服を着て、仕事に行くのが楽しみだなぁと思いながら家族の待つ家のドアを開けた。