雪男の七星【紅一点】 (ページ22)

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☆

渡辺「大丈夫か、こいつ」

『うるせー、シナモン』

渡辺「はぁ？」

宮舘「こら、七星。そんな汚い言葉、使わないの」

『舘様…ごめんなさい』

渡辺「おい、対応が違いすぎるだろ！笑」

今日もゆり組いじり楽しいな！と浮かれていると、突然目の前にいたラウールの手が私の顎に添えられた。

そして顎クイをされて、私の頭の遥か高い位置にあるラウールの吸い込まれそうな強い瞳に自分が映った。

ラウ「じゃあ、七星の休みを俺にちょうだい？」

『っ！？！？！？！？』

ラウ「えっ！！！七星ちゃん！？大丈夫！？」

腰抜けた。

シンプルに腰抜けた。

ラウールが咄嗟に腕を掴んでくれたから良かったけど、マジで腰抜けた。

大事なことなので3回言ってみた。

誰ですか！？うちの子にこんなこと教えたの！？

早く出てきなさい！！！！

『ラウール…。誰に吹き込まれたの？お姉さん怒らないから言いなさい』

ラウ「んー、内緒…！！！ドキドキした？」

そう言って口に人差し指を当てて、しーのポーズをする16歳。

末恐ろしい。

したよ、ドキドキ！！！！！

初めてだわ、ドキドキして腰抜かしたの！！！！

渡辺「ぶはははははははは！ウケる！！！！」

み！つ！け！た！ぞ！！！！！

『翔太！犯人はお前だな！！！表に出ろ！！！』

渡辺「は！？今、怒らないって言ったじゃん！」

『ラウールには怒らないってことだよ！！！』

16歳はかわいい、そしてたまに怖い。