雪男の七星【紅一点】 (ページ17)

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さっくんとわたしページ17

佐久間side

『さっくん！大好きだよ！』

佐久間「うっ、リルハちゃん…！！！」

一心不乱にシャッターを切る俺

これは現実？

俺の推しが目の前に！！！

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時は遡ること1か月前。雑誌の撮影の合間。

嬉しそうに七星がこっちに走って来て言ったんだ。

『さっく〜ん！私、夏のコミケ出ることにしたからよろしくね！』

佐久間「えっ！？」

『だーかーらー、夏コミ出るの！』

佐久間「えっと、七星さん？それは、かの有名な東京ビッグサイトで行われるコミックマーケットのことを言っていらっしゃるでやんすか？」

『もちろんそうです！！！』

佐久間「え、マジで！？何すんの！？」

『コスプレ！！！！』

佐久間「えっ、七星がコスプレすんの！？！？」

『ちょっと、さっくん声大きいよ！』

いや、だって、これは大きい声になっちゃってもしょうがなくない？

確かに俺は前から七星に「コスプレしてよ！」ってごねてたけど『えー、恥ずかしいよー！』と言っていたのに、なんで突然やる気に？

とにかくこれは早急に宮田くんに連絡せねば！！！

向井「え、七星コスプレするん！？」

『ほら！さっくんのせいで康二にバレたじゃん！』

岩本「……コスプレ、だと？」

『やばっ！パパにもバレた！笑』

岩本「なんだ、七星。佐久間に弱みでも握られたのか？それとも金か？」

佐久間「ちょ、俺の扱い酷くね？笑」

『違うよ～！コスプレが趣味の友達に誘われたの！ちょうどさっくんの好きなキャラだったから、さっくん喜ぶと思っていいよって言った！』

佐久間「……七星、もしやお前女神なの？」

何がなんでもこの日は仕事の休みもらうから！

マネージャーさんになんでもするからこの日だけは！とお願いすることを決めた俺。

阿部「七星、ちゃんと事務所の人に許可とった？」

『阿部ちゃん、最近そればっかりじゃない？』

阿部「あー！いつも七星が勝手にやって怒られてるから、優しさで聞いてあげてるのにそういうこと言うんだ！」