向日葵の咲くおうち ④【雪】 (ページ10)

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君に嘘はつけないページ10

向井side

照くんの誕生日が明日に迫った今日この頃。

阿部ちゃんから陽葵が照くんにプレゼントするための写真を撮りたがっていると聞いた。

しかも照くんは所用で家にいないから好都合なんやって。

ってことは、今日は陽葵がポーズをとってくれるってことやろ？最高やん！！！

ルンルンしながらリビングに行くと、陽葵は既にかわいらしいくまさんになっていた。

向井「………！？！？」

陽葵『あー、こーじおはよ〜！』

向井「ひ、ひまりそのくまさんはどないしたん？」

陽葵『これは、ハロウィンにひーくんがくれたやつだよ♪これきておしゃしんとったら、ひーくんよろこぶかなぁって！』

向井「そんなん絶対喜ぶで！！！！」

阿部「既に康二が喜んでるじゃん。笑」

そんなこんなで始まった撮影会。

陽葵はどこで覚えてきたのか、ハートを作って可愛らしいポーズをとったり、カメラに近づいてきて上目遣いしたり、こんなん俺の心臓が持たんわ…。

陽葵『とれたー？』

向井「ばっちりやで〜！」

陽葵『ねぇ、こーじ？ひま、じぶんでみんなのおしゃしんとりたい！』

向井「んー？じゃあ、ひまりにカメラあげるから、ちょっとここでまっとって？」

部屋から取ってきたのは使い捨てのフィルムカメラ。

たまに使うから置いてあったやつ。

これなら壊れても大丈夫だから、Aさんにも怒られんやろ？

向井「はい、陽葵にはこれあげる」

陽葵『これもカメラなの？』

向井「おん！俺のとはちょっと違うけど、これも立派なカメラや。ここ覗いて、ここを押すと撮れるから。試しに俺の事撮ってみ？」

陽葵『わかった！』

陽葵はパシャパシャと俺の写真を撮る。

陽葵『きゃはっ！こーじかっこいい！イケメン！せかいいち！さいこう！』

……なぁ、それ絶対に俺の真似やん！！！

その姿が可愛くてついつい頬が緩む。

緩みきったデレデレの顔が撮れてるだろうけど、フィルムカメラだから現像するまでお楽しみだ。

その後、陽葵は他のみんなのことも撮影しに行ってたけどもちろん全員デレ顔。笑