向日葵の咲くおうち ④【雪】 (ページ9)

今日:8 hit、昨日:18 hit、合計:474,031 hit

・ページ9

🌻

それから直ぐに聞こえてきた寝息。

相変わらず寝るの早すぎでしょ。

最近、陽葵はお昼寝すること減ってきてるけど、さすがに今日は朝からプールだったから疲れたんだろう。

くっつく陽葵の身体が温かくて、つい俺も一緒にお昼寝してしまった。

佐久間「起きろーーーー！！！」

うるさい佐久間の声で目覚めたのは18時頃。

すっかり外も暗くなっていて驚いた。

陽葵『さっくん、うるさい！！！』

佐久間「あ、陽葵そんなこと言っていいでやんすか？今から庭でBBQするのに！」

陽葵『えっ！？』

渡辺「は、そうなの？」

佐久間「めめがどうしても肉食いたいって言うから急きょ決まりました。」

陽葵『おにくっ！！！！』

さっきまで寝ぼけてたくせに肉と聞いた瞬間、ベッドを飛び出してリビングに走っていった陽葵に唖然とする俺と佐久間。

渡辺「陽葵のやつ、肉好きすぎだろ。」

佐久間「陽葵さ、俺たちよりも肉の方が好きっていう可能性ない！？」

渡辺「……完全には否定できないから、それを考えるのはやめよう。」

佐久間「そうしよう。」

肉に敗北したらそれこそ立ち直れない。

……けど、気になる。

聞きたいけど聞きたくないってこういうことだろうな。

でも今日はまだ心の準備が出来てないから、聞くのは今度にしようと思う。

その後、しっかりBBQを楽しんだ俺たち。

今日で随分と夏を先取りした気がする。

今年の夏はどうなるのか全く分からないけど、シェアハウスのみんなでいれば、きっと毎日楽しいんだろうなと思いながら、再び目を閉じた。