向日葵の咲くおうち ④【雪】 (ページ7)

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しばらくすると早すぎるシェアハウスのプール開き。

佐久間と照とラウールが参加中だ。

佐久間「佐久間の攻撃、くらえー！！！」

陽葵『キャー！！！』

岩本「おい、佐久間！陽葵の顔にかけんなバカ！」

陽葵『ぜんぜんだいじょうぶだよー！！！』

ラウ「ひまりんは強いね！」

陽葵『うんっ！さっくんに、はんげき！！！』

佐久間「うっ、やられた！！！ﾊﾞﾀｯ」

陽葵『わーい！！ひま、さっくんたおした〜！』

どこからからか持ち出してきた水鉄砲で打ち合いをしている。

陽葵とラウールはまだしも、照と佐久間は元気すぎない？

結局4人はAさんに『お昼ごはんだからもう終わりにして！』って言われるまでずっと騒いでいた。

昼食はそうめん。

向井「この前撮影で使ったのを貰ったんよ！」

康二が持ってきたのは、大手おもちゃ会社が販売している電動流しそうめん機。

テレビでは見たことあったけど本物は初めて見た。

これには陽葵も興味津々だ。

陽葵『なにこれぇ！？すごぉい！！』

向井「流しそうめんが出来るんやで〜。」

そう言って康二がそうめんを流すけど、まだ練習中でお箸を上手に使えない陽葵は悪戦苦闘している。

そして、残念ながら下まで流れてしまったそうめんに群がる大人たち。

……めちゃくちゃカオス。

陽葵『むー』

陽葵は何度か挑戦したけど失敗。

食べたいのに食べれなくて不貞腐れてしまった。

Aさんは甘やかさないで何事も自分でやらせるのがモットーだからニコニコ見てるだけだし。

そんな陽葵を結局甘やかしちゃうのが、俺らの悪い所。

……直す気もないけど。

渡辺「ほら、陽葵。あーん」

陽葵『……！！！』

嬉しそうに口を開ける陽葵は、小動物みたい。

陽葵『しょっぴー、ありがとう！』

『翔太くん。また陽葵のこと甘やかしてるね？』

渡辺「Aさんごめんって！そんな怒んないで！」

『うちの子なんもしなくなっちゃうじゃん！』

なんて怒っているAさんの隣で、全員堂々と陽葵にそうめんを与え続けている。

その姿を見たAさんがついた大きなため息は、多分聞こえているのに聞こえないふり。

自分たちの欲望が最優先らしい。