向日葵の咲くおうち ④【雪】 (ページ47)

今日:7 hit、昨日:18 hit、合計:474,030 hit

おやすみページ47

、

(ちょっとした番外編です)

、

深澤side

いつも賑やかなシェアハウスも、さすがに平日の深夜は物音一つしない静寂に包まれている。

そんな中、突然響いたのは隣で寝ていた陽葵の泣き声。

急いで枕元の電気を付け上体を起こし陽葵を抱きあげる。

深澤「ひまり？どうした？怖い夢でも見た？」

陽葵『やっ……！』

パニック状態の陽葵は俺を認識できていないみたいだ。

深澤「陽葵、落ち着いて。ふっかだよ。大丈夫。」

陽葵『ふぇっ……ふっかぁ？』

深澤「うん、そうだよ。ふっか。」

陽葵『ふっかっ！！！』

陽葵はまるで俺の存在を確かめるかのように、ぎゅっと抱き締めた後、ペタペタと顔を触っている。

深澤「陽葵、どうしたの？」

陽葵『……ふっかは、いなくならない？』

深澤「いなくなるわけないでしょ。陽葵が嫌って言っても離れてなんかあげないよ。」

それを聞いた陽葵は満足そうな顔をして、また夢の中へと落ちていった。

パパのこと思い出していたのかな？

パパの代わりなんておこがましいけどさ、俺はいつだってそのつもりで陽葵に接してるよ。

「おやすみ、陽葵。」

可愛い頬にキスを落として、そっと電気を消した。

、