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🌻
深澤「もー。本当に大丈夫なのね？」
『うん、ごめん。大丈夫だから。お休みなのに申し訳ないけど、陽葵のことよろしくね』
深澤「そんなこと気にしない。陽葵のことは心配しないで自分の体調だけ考えて？」
『……ありがとう』
深澤「ん。じゃあAさんのことは2人に任せるわ！」
ふっかは私の頭を優しく撫でると、部屋を出て下に降りていった。
岩本「……なんかあいつムカつくな」
阿部「これがリアコってやつなんじゃない？」
岩本「はぁ？よくわかんねーわ」
阿部「ね、Aさん。って、あれ？顔赤くない？」
『そんなことない！！！……っ！』
阿部「あぁ、興奮しないの。安静にしなきゃ」
岩本「俺だってお姫様抱っこしたのに…」
阿部「こらこら、照。拗ねないの」
ごめん、照くん。
あの時は頭が痛すぎて、それどころじゃなかったの。
阿部「Aさん眠れそうなら寝た方がいいよ？」
『うん、ありがとう。そうするね。ふたりとも私は一人で大丈夫だから。陽葵のことお願いしてもいいかな？』
岩本「断る」
『え！？』
阿部「ふっかはプロなんだから陽葵一人ぐらい余裕だよ。舘様もいるんだし。それよりも俺たちはすぐ無理をするAさんが心配」
『……そうやって私も甘やかすの良くないよ』
阿部「俺たちはAさんも大事だから甘やかすよ。ダメって言われてもやめない」
『ここにきて、自分がどんどん弱くなってる気がするの』
岩本「いいんだよ、弱いところ見せても。Aさんはもう独りじゃないんだから」
『……ありがとう』
ベッドで横たわる私に目線を合わせて微笑む彼らはとても優しい表情をしていた。
それから痛みが落ち着いて眠ることが出来た。
ふと気配を感じて目を覚ますと、陽葵がじっと私を見つめいた。
その奥には阿部ちゃんの姿も見える。
陽葵『ママ？』
『陽葵、どうしたの？』
陽葵『ママのいたいいたいよくなるにはどうしたらいいかりょうへいくんにきいたらタオルかえてあげるのてつだってって。だからタオルこーかんした！』
『あ、そうなの？ありがとう』
陽葵『まだいたい？』
『んーん、もう痛くないよ』
陽葵『よかった！…ひまもいっしょにねんねしていい？』
『うん、おいで』
愛しい我が子の体温を感じながら、私は再び眠りに落ちていった。
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作者名：Sakuya
| 作成日時：2020年12月31日 10時
