向日葵の咲くおうち ④【雪】 (ページ23)

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陽葵はカエルを持ち帰ろうとしたけど、持ち帰ったら確実にAさんが怒るので何とか説得。逃がしてもらって、4人で仲良くシェアハウスに帰った。

陽葵はお昼寝の時間。

俺の部屋に入ると、レインボーローズに【ひまり】って覚えさせようと一生懸命何度も話しかけている。

しばらくして、なかなか思ったように喋らないレインボーローズに嫌気がさしたのか、はたまた眠気の限界が来たのか、ベッドの上にいるホワイトタイガーのぬいぐるみのハイヒールをぎゅっと抱きしめてすやすや寝てしまった。

レインボーローズも空気をよんでか、いつもはピーチクパーチク言ってるけどに静かにしていた。

お昼寝から起きると、夕食作りの手伝いもしてくれるらしい。

今日はシェアハウスのメンバーが全員いるのでホットプレートを使った餃子パーティー。

Aさんに似て几帳面な陽葵は、上手く包めなくてさっきからプンプンしてる。

陽葵『なんでっ！じょうずにできない！』

宮舘「そんなことないよ。上手だよ」

陽葵『じょうずじゃない！！！ひまりのやつと、ママとだてさまのぎょうざぜんぜんちがう！！！』

『もぉ、最初から完璧に出来るわけないでしょ。練習しなさい！』

陽葵「はぁい」

Aさんにそう言われて、拗ねながら餃子を包む陽葵の前では芸術作品を作り上げている男たちが陽葵を多分励まして(？)いる。

岩本「陽葵、見て？俺の方が酷いから！」

佐久間「いやいや、俺の方が酷いな！」

ラウ「見て〜！俺、下手くそすぎない？笑」

陽葵『きゃはっ！みんなへたくそー！』

その後、Aさんの教えで、なんだかんだ上達していくみんなの近くで俺はこの前YouTubeでバラの形をした焼売を作っていた。

やっぱり、料理は見た目も美しくないとだよね。

楽しい餃子パーティーは無事に終了し、次はたこ焼きパーティーをしようねって約束をした。

もちろん康二が張り切っていて、新しいたこ焼き器を買うんだってさ。

もう勝手にして。笑

正門くんや北斗くんも来てくれたら楽しいし、陽葵も喜ぶだろうなぁ。誘ってみよう。

陽葵『だてさま、だぁいすき！』

そう言って笑う陽葵の笑顔のためなら、なんだってできる気がするのは気の所為じゃないはず。

さて、もうすぐ2人が初めての夏が来るね。

どんな夏になるのか、すごく楽しみだ。