向日葵の咲くおうち ④【雪】 (ページ1)

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母の日ページ1

阿部side

5月の第2日曜日は母の日。

実家の母親には花を送ったので、今日はシェアハウスで陽葵の母の日のお手伝いをする予定になっている。

前もって陽葵がやりたいことは交換ノートで調査済かつ野郎組のグループLINEで共有済だ。

陽葵『ママ！』

『陽葵おはよ。どうしたの？』

陽葵『きょう、ははのひだからママはおやすみだよ！』

『えー？』

阿部「俺たち陽葵から色々お願いを聞いて準備したから、Aさんは大人しく家事とかお休みしてくれる？」

『本当に？いいの？』

阿部「うん、もちろん」

『じゃあ、よろしくお願いします？』

陽葵『うん！！！』

陽葵のお願い① めめと一緒にラテアート

前にラウールから聞いたんだけど目黒のラテアートって、そのーあのーなんて言うかあんまり可愛くないんだよね？

大丈夫かな？

気になって、キッチンのカウンターから覗いてみると可愛いマグカップにカフェラテが注がれていた。

阿部「あれ？そのマグカップどうしたの？」

目黒「あ、買いました」

阿部「待って、そのマシンはどこから来た！？」

目黒「それも買いました」

阿部「……ガチじゃん」

目黒「ちょうど欲しかったし陽葵もやりたいって言うからいい機会だなと思って思い切って買ったの。阿部ちゃんにも入れてあげる」

阿部「ありがとう、楽しみにしてるわ」

目黒「はい。陽葵これで優しく絵を書くんだよ？」

陽葵「わかった！」

陽葵は目黒から渡された専用の棒のようなもので何やら一生懸命に書いている。

隣で目黒もやってるけど、正直陽葵の方が上手い説ある。

まぁ、ミルク入れる所とかが難しいんだと思うから目黒もちゃんと凄いんだろうけどね？

無事に出来上がった、2匹のうさぎさん(？)

『わー！陽葵上手に出来たね！』

陽葵『うん！』

『写真も撮ったし、崩すのは可哀想だけど飲みまーす！……うん、美味しいよ！ありがとう、陽葵。それと、蓮くんも』

目黒「良かったです。阿部ちゃんもどうぞ」

阿部「ありがとう」

うん、おいしい。

Aさんも嬉しそうだし、最初のサプライズは大成功じゃない？