向日葵の咲くおうち ③【雪】 (ページ10)

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🌻

蓮くんの働くお店を出てすぐの最寄り駅から電車で数駅。

お店に着くと、カリスマ美容師モードのしょっぴーが私たちを出迎えてくれた。

渡辺「いらっしゃいませ」

陽葵『しょっぴー！きょうもかっこいいね！』

渡辺「ありがと、陽葵。それで、2人とも髪の毛伸びてきたでしょ？だからカットさせてよ」

『いいの？』

渡辺「バレンタインのお返しだよ。ほらこっち」

前と同じ個室に案内されて、陽葵も大人しく子供用の席に着席した。

渡辺「また、おまかせでいい？」

『もちろん』

渡辺「陽葵は？」

陽葵『ひまも！』

渡辺「はーい」

うちの子、保育園児なのにカリスマ美容師にいつも髪の毛切ってもらって、有名カメラマンに毎日のように写真を撮られて本当にどうなっちゃうのかしら…？笑

渡辺「はい、完成」

『ありがとう！すごい素敵〜！』

陽葵『ありがと！ひま、かわいい？』

渡辺「当たり前だろ。じゃあ、家帰るか〜」

『あれ？もう帰っていいの？』

渡辺「おー」

しょっぴーの車でシェアハウスに帰ると、部屋が真っ暗。

『みんないないのー？』

陽葵がそう叫ぶと電気がぱっとついた。

岩本「Aさん、陽葵、いつもありがとう！」

部屋は色とりどりのバルーンで飾られていた。

陽葵『わー！すごい！』

陽葵が喜んでいると、さっきおもてなししてくれた以外のメンバーが1人ずつ陽葵にプレゼントを渡していく。

深澤「陽葵、いつも家でも保育園でもいい子にしてくれてありがとう」

陽葵『ありがとう！すいとうだ！』

ふっかがくれたのは陽葵の大好きなシナモロールの水筒。

この前、好きな理由を聞いたら『しょっぴーに似てるから！』って言ってた。

たしかに口元とか似てるかも？

佐久間「陽葵、これでもっといっぱい遊ぼうね」

陽葵『さっくんありがとう！かわいい！』

さっくんがくれたのは、木で出来た可愛らしいおままごとのセット。

ねぇ、これ高いやつじゃん。

さっくん、いつもおままごと犬役なのに…ね？笑