向日葵の咲くおうち ③【雪】 (ページ8)

今日:39 hit、昨日:42 hit、合計:540,911 hit

ホワイトデーページ8

Aside

早いものでバレンタインデーから１ヶ月が経ち、迎えたホワイトデー。

経験上、合法的(?)にプレゼントを渡せるホワイトデーに向けて、みんなが何もしていないわけがないから、何が起こるのかハラハラしていた。

しかし、みんなの普段と変わらない様子に陽葵も拍子抜けだったみたい。

陽葵『さっくん、きょうはなんにち？』

佐久間「ん？3月14日でしょ？」

陽葵『……うん』

え……さっくん、もしかしてバレンタインのしかえし！？

私は、かまわないけど陽葵は拗ねるよ！？

深澤「今日はさ、2人ともおうちにいてくれない？」

『そのつもりだったけど…みんなは？』

岩本「俺たちはちょっと出かける」

陽葵『なんでひまとママだけおるすばんなの？』

深澤「それはちょっと、ね」

陽葵『なーんーでー！！！』

ラウ「ねぇ、ひまりんがかわいそう！」

なんでなんでと駄々をこねる陽葵に、みなさん早くも気持ちが揺らいでいるらしい。

いつも言ってるけどみんなちょろすぎるよ…。

しょうがないから助け舟を出すことに。

『陽葵、お昼頃じゅりくん来てくれるんでしょ？いいの？おうちにいなくて。』

陽葵『あ、そうだった！ひま、おうちいる！』

岩本「待って、じゅりくん来るの！？
え、バレンタインのお返しじゃん！やだ！俺も残る！」

阿部「ひーかーる？」

岩本「くっ…」

渋々みんなと一緒に家を出ていったひーくん。

全員で出ていって何をする気なんだか…。

お昼頃になるとじゅりくんとママがシェアハウスまで来て、陽葵にバレンタインのお返しの可愛い入れ物に入ったキャンディーをくれた。

あとは、中身を見せてくれなかったけどお手紙も貰っていた。

なんだなんだ？母は気になるぞ？

陽葵『みんななにしてるんだろー？』

『うーん、ママも知らなーい！』

いつも誰かしらがいるシェアハウス。

陽葵と2人きりなんて滅多にないから違和感。

昔は2人で過ごすのが当たり前だったのにね。

久しぶりに陽葵と本を読んだり遊んだりしているとあっという間に夕方になり、グループLINEでふっかから【家から1番近い舘様の店に来て】と連絡があった。

なんで舘様のお店！？

とりあえずよく分からないけど、陽葵を連れて徒歩5分ほどのお店に向かうと、店先に立つ舘様を発見。