向日葵の咲くおうち ③【雪】 (ページ48)

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🌻

無事にグラタンを完食した俺たちは歯磨きをして食後ののんびりタイム。

陽葵のお気に入りのアニメを見ていると、陽葵が急に立ち上がって俺の目の前に来た。

陽葵『れんくん！』

目黒「どうした？」

陽葵「ちゅー！」

突然の出来事に動けない俺。

「え！？陽葵とめめがチューしてる！！！」というラウールの声で我に返る。

今まで何度もほっぺにキスをしたり、されたりしたことはあった。

でも完全にこれは唇と唇だ。

……5歳の女の子に23歳(男)の俺が唇を奪われたってこと！？

深澤「ちょっ、なにしてんの！？」

ふっかさんがラウールの声を聞いてすっとんできて、俺から陽葵を離す。

渡辺「待って。理解できないパニックパニック！」

岩本「目黒てめー！」

目黒「岩本くん待って！俺は唇奪われた側です！」

佐久間「めめが奪われた側はウケるんだけど！」

阿部「陽葵、どうして目黒にチューしたの？」

陽葵『だって、ほいくえんで□□くんと△△ちゃんがちゅーしてた！ふたりともすきだからしたんだって！だから、ひまもれんくんにちゅーした！れんくんもひまのことすきでしょ？』

目黒「いや、好きだけども！！！」

深澤「おいー！あのふたりの影響かよ！陽葵が保育園1のおませさん達の影響受けちゃった！保育園の中でちゅーすんなよ！もー！」

宮舘「ということは、陽葵のファーストキスは目黒ってことか」

岩本「陽葵、消毒するぞ！」

目黒「岩本くん、人を汚物みたい扱うのやめてください！」

向井「ノーカウントや、こんなん！！！ええか、陽葵！このことは忘れるんや！」

陽葵『なんでー？』

渡辺「なんでー？じゃない！！！いいから今すぐ記憶から消して！はい！せーの！」

阿部「みんな必死すぎでしょ…」

『うちの子ファーストキスが蓮くんなんてレベル高いわね。しかも自分から。笑』

宮舘「末恐ろしいお姫様だこと」

それから過保護組の鉄壁に阻まれて、陽葵と引き裂かれてしまったけど、また陽葵との大切な思い出が増えた。

これから陽葵が大きくなって俺のこと嫌とか言い出した暁には絶対言ってやるからな！

「陽葵のファーストキスは俺だ！しかもちゅーしたのは陽葵から！」って。

もちろん、ラウールという証人付きで。笑