向日葵の咲くおうち ③【雪】 (ページ47)

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🌻

陽葵『できた！』

目黒「んー？」

陽葵『れんくんにあげる〜』

目黒「おー、ありがと」

陽葵がくれたのはハート。

しかも真ん中に【だいすき】って書いてある。

なにこれ、可愛いんですが。

その後も陽葵のお遊びに付き合っていると『ごはんだよ〜！』とAさんの声が聞こえた。

陽葵『わーい、ごはんごはん！れんくんいこー！』

2人で手を繋いで食卓に向かうと、今日のお昼ご飯はグラタンらしい。

俺の大好物じゃん。

陽葵『あ、グラタンだ！れんくんよかったね？』

目黒「覚えてたの？」

陽葵『うん！だって、れんくんのすきなものはひまもすきだから！』

……そんな言葉、一体どこで覚えたの？

もう陽葵が怖いよ、俺は。

全員揃ったので食べ始めるけど、なぜか陽葵はスプーンを持とうとしない。

目黒「陽葵？食べないの？おいしいよ？」

陽葵『れんくんがたべさせて！』

目黒「えっ！？」

『こらっ、陽葵！赤ちゃんじゃないんだから自分で食べれるでしょ？』

陽葵『むー』

膨れる陽葵が可愛くてついつい甘やかしちゃう。

目黒「もぉ、一口だけだよ？」

スプーンですくって、フーフーしてから陽葵の口元に持っていく。

パクッと食べた陽葵はとびきりの笑顔で『おいし〜！』って言ってる。

『あー、また甘やかした！』

目黒「Aさん、ごめんって。ほら、陽葵。もう自分で食べれるよね？」

陽葵『うん！』

渡辺「なぁ、俺らは何を見せられてんの？」

向井「しょっぴー、深く考えたらあかん。食べよ」

渡辺「苦しい……」

陽葵『しょっぴーびょうきー？』

渡辺『くっ、誰のせいだと思ってんだ』