向日葵の咲くおうち ③【雪】 (ページ43)

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🌻

それから、Aさんの指示通りに作業を進めていくと完成したのは大きなショートケーキ。

プレートには陽葵の字で【ふっか 28さい】と書かれている。

……って、おめでとうじゃないのかよ！

28歳を強調すんな！と思ったけど、陽葵に悪気はなさそうなので言わないでおく。

陽葵が書いてくれたことに意味がある。

そうだ。気にしない……俺は気にしないぞ……！

佐久間「ふは、なにこれ〜！28歳アピールすごいんだけど！ふっかももうジジイだな？」

『ねぇ、さっくん？私、今年29になるんだけど？』

なんて、佐久間が勝手に墓穴掘ってたけど。

無事に完成したケーキは慎重に冷蔵庫にしまった。

陽葵『じゃあ、パーティーのじゅんびする！』

深澤「サプライズ、俺にはないのね？笑」

陽葵『だって、ずっとおうちにいるじゃん！』

深澤「そりゃそうか！」

と、こちらも自分で手伝わされた。

複雑な気持ちではあるが、陽葵が楽しそうだからいっか！

「「「ふっか、お誕生日おめでと〜！」」」

シェアハウスのみんなが集まって始まった俺の誕生日会。

舘様とAさんが作ってくれた料理と自ら手伝って作った大きな誕生日ケーキ。

そして、シェアハウスの各個人からプレゼントを貰った。

陽葵『ひまからはこれ〜！』

深澤「おー、ありがとう」

陽葵がくれたのはお手紙と絵。

リボンを解き、丸められた画用紙を広げると書かれていたのは多分保育園での俺の姿。

キャラクターが書いてあるエプロンしてるから。

その周りには保育園のお友達が書かれているけど、1人だけ俺と手を繋いでいるのは、多分陽葵。

ちょっとした独占欲なのかな？

そうだとしたら、可愛すぎ。