向日葵の咲くおうち ③【雪】 (ページ38)

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だてさまといっしょページ38

宮舘side

いつもと変わらない朝。

Aさんと朝ごはんの準備をしていると、ふっかが大きな溜息をつきながら2階から降りてきた。

深澤「はぁ……」

『ふっか、おはよ。どうしたの？』

深澤「陽葵が全く起きない」

『あー、やっぱり？昨日ひーくんと筋トレして、公園で康二くんとラウールくんと鬼ごっこして、蓮くんとサッカーして、阿部ちゃんと勉強して、極めつけに夜中さっくんとアニメ見てたから。笑』

暇だ暇だと毎日騒ぐ陽葵が可哀想で俺たちは毎日なにかと頑張って構っているのだ。

宮舘「それは陽葵ものすごくおつかれだろうから起きそうにないね」

深澤「もー、このまま生活サイクル崩れたら、もし保育園始まっても起きられなくなっちゃうじゃん！困る！圧倒的に佐久間のせいだ、許さん！」

『うーん、そうだね。それは困るかも』

宮舘「ちなみに、ふっかは今日どうやって陽葵のこと起こそうとしたの？」

深澤「普通に名前呼んだり、身体を優しく叩いてみたり、布団剥がしてみたり？そしたら『ふっかきらい！』って言われて心折れた。はいイマココ」

『……ドンマイ。ごめんね、陽葵が。朝弱いのは誰に似たのかしら。私も旦那も寝起きは良い方なんだけど。って、これは遺伝しないかー』

深澤「遺伝はしなそうじゃない？笑てか、大丈夫。これくらいでへこたれる俺じゃないから！………あ、翔太が目黒に起こしてもらえばいいのか！悔しいけど、陽葵だって好きな男に起こされた方が起きるんじゃね！？うん、絶対そう！！！」

宮舘「ふっか、それ自分で言ってて悲しくならない？あと、その2人は早番でもう家出たよ」

深澤「は、まじかよー！」

宮舘「まぁまぁ、ふっかは仕事でしょ？朝ご飯食べな。俺が行ってくるから」

深澤「え、まじ？舘さん助かる〜！」

２階の角にあるAさんと陽葵の部屋に入ると、剥がされたはずの布団を頭まで被って丸まって寝ている可愛い可愛いうちのお姫様を発見。

宮舘「陽葵、起きて？」

陽葵『やぁだ』

宮舘「そんなにお布団かぶったら苦しいでしょ？ほら、出ておいで」

布団をめくると、ダンゴムシみたいに綺麗にまん丸になっている。

宮舘「ふふっ。ひまり、ダンゴムシさんなの？」

陽葵『そーなの！だて、おふとんかえちて！』